夏休みに海外旅行へ出かけると、慣れ親しんだ土地とは全然違う食文化やサービス、ルールに驚いたり、日本で外国人旅行客のとんでもない振る舞いにイラッとしたりしたことはあるだろう。
そこで日本人が驚く、世界のびっくり常識を教えてもらった。
【フランスほか】アイスコーヒーは存在しない
猛暑が続く日本の夏には欠かせないアイスコーヒー。実は、日本人が生みの親だった?
弾丸ツアーで世界2周を経験している漫画家の水谷さるころさんはこう説明。
「ヨーロッパ、ブラジル、ロシアなど、世界ではコーヒーはホットしかない国がほとんど。それを知らずにフランスで『アイスコーヒー』を注文したら、グラスから湯気が出ている『アイリッシュコーヒー』が間違えて出されました。これはウイスキーベースのカクテルで、コーヒーに生クリームや砂糖が入ったホットで甘〜いドリンクです」
コーヒーは香りを楽しむものと考える国が多く、冷たくする発想がないそう。だから日本のアイスコーヒーに感動する外国人も多いとか。
【ブータン】主食もおやつも唐辛子
日本では調味料としてなじみのある唐辛子。これを貴重な日常食としている国があるという。
「ブータンでは大人も子どもも唐辛子が大好物。道端で、小学生が生の唐辛子に塩をかけてポリポリ食べるところに遭遇したことがあります。“辛くないの?”と尋ねると、“辛い。でも、慣れてくる”と言っていましたね(笑い)」(トラベルジャーナリスト・寺田直子さん)
標高3000メートルの高山地帯で、冬は極寒。決して豊かではない土壌で、保存のきく食材として長く親しまれてきたとか。
「伝統的な家庭料理は『エマダツィ』といって、生の唐辛子をざくざく切ってチーズと一緒にとろとろと煮込んだもの。日本と同様、お米が主食の国なので、ご飯にかけて食べます。これだけのために訪ねてもいいほどのおいしさですよ!」 (寺田さん)