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宮城県では、仮設商店街「南三陸さんさん商店街」をご視察('14年7月)

 陛下は昨年、インフルエンザの予防接種を受けられ、皇后美智子さまには今回、症状はみられなかったが、おふたりともご高齢だけに心配なところだ。陛下の近況を宮内庁担当記者が明かす。

「天皇陛下は、2月27日から発熱を伴う風邪の症状があり、28日の夜にインフルエンザA型であるとの診断を受けられました。

 28日からの予定は変更になり、日程の再調整やエジプト大統領とのご昼餐などは皇太子さまが代理で行われることになりました」

 宮内庁関係者もこう顔を曇らせる。

「陛下は、“発症した後5日を経過し、解熱した後2日を経過するまで”安静にするという、厚生労働省のインフルエンザのガイドラインをひとつの基準とされたようです。

 ご高齢や持病との兼ね合いもあり、3月11日からの震災関連の行事に出席できるかどうかは一時、微妙な状況になりました」

 しかし、美智子さまのマスク姿での“看護”のかいもあってか、陛下は2日には熱が下がり、4日からは通常の生活に戻られた─。

 両陛下は、この3月11日で5年となる東日本大震災の『五周年追悼式』に臨席される予定になっている。

「その後、16日は福島県三春町で避難生活をしている葛尾村の被災者らとご懇談。

 17日は宮城県女川町を訪ね、水産品加工会社などを視察し、石巻市では漁業関係者を追悼される予定です。

 18日は仙台市の東北大学で、震災と医療に関する展示を見学されることになっています」(冒頭記者)

 そんなハードな日程が控えている両陛下について、元共同通信記者で、学習院初等科時代から天皇陛下と同級生の橋本明さんが明かす。

「美智子さまは陛下の健康を一番にお考えなので側にいたいと思っているはずですが、インフルエンザは周囲に感染する可能性もあるので、心苦しい状況だったと思います」

 美智子さまは、昨年8月には心臓の検査をお受けになるなど、ご自身の体調を整えながら、陛下もお支えしなくてはならない─。