あなたの文面から見えてくるのは、息子さんを褒めたり、励ましたり、一緒に喜んだりすることよりも、先回りして心配したり、牽制したり、聞かれもしないことに意見を言ったりして反発されている様子です。

 親の対処で子どもは大きく変わります。もっと、同じ立場で、同じ視点で息子さんに寄り添ったらいいと思います。高1の子どもに「こころ次第よ」などと言っても理解できるはずがありません。

 なぜ学校が嫌なのか、辞めたいのか、まず話を聞いてあげてこころを開かせてください。そして、話してくれたことに、否定や反発をするのではなく、まずは共感してください。それから一緒に解決策を考えましょう。

 それだけで、息子さんは自分の居場所を感じるはずです。そして、安心するはずです。そうすると、落ち着いて物事を考えられるようになるのです。子どもに安心感を持たせ、信頼関係を作る、これが急がば回れの子育ての極意なのです。頑張ってくださいね。


《プロフィール》井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取締役を務めるのかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】