古舘プロジェクト所属の鮫肌文殊、山名宏和、樋口卓治という3人の現役バリバリの放送作家が、日々の仕事の中で見聞きした今旬なタレントから裏方まで、TV業界の偉人、怪人、変人の皆さんを毎回1人ピックアップ。勝手に称えまくって表彰していきます。第7回は鮫肌文殊が担当します。
山内圭哉 様
今回、私が勝手に表彰するのは俳優の山内圭哉(たかや)くんである。
なに、そんな名前知らないって? いやいや、テレ朝のヒットドラマ『民王』でスキンヘッドの怪しい公安捜査官役。フジテレビ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』でズラを被った先輩社員役。ええい、これでも分からなかったらNHKの朝ドラ『あさが来た』の大番頭の雁助さん役でお茶の間的にブレイクを果たしたあの強面系のイケメン俳優と言えば、さすがにピンと来るでしょう。
実は彼、昔、小説家の故・中島らもさん主宰の劇団・笑殺軍団リリパットアーミーに所属。20代の頃、同じ劇団に所属していた私・鮫肌の後輩にあたる男なのだ。
もともと、舞台で活躍。演劇界では引っ張りだこの実力派俳優として知られた存在だったのだが、『あさが来た』でやっとこさ世間的にも顔を知られるようになった。
大阪出身で、これも私と同じなのだがハードコアパンクの洗礼を受けて若い時分はちょっとヤンチャしていた時代もあったようだ。その名残りとしてカッチョいいタトゥーがボディに刻み込まれておる。