身分チェックの甘い婚活パーティーは騙しの宝庫
真美さん(仮名・45)の婚活歴は2年。結婚できると思って付き合っていた彼と42歳のときに別れ、しばらくはひとりでいたが、“行動を起こさなければ出会えない”と思い婚活パーティーに出かけ、半年前に44歳の男性と出会った。
「最初のデートで身体の関係になりました。そしたら身体の相性がすごくよかったんです」
外で食事をし、彼のアパートに行ってお泊まりデートをする日々が続いた。
「でも、お付き合いをしていくうちに“アレ?”と思うことがたびたびあって。ひとつ年下だから、時間軸はほぼ同じはずなのに、学生時代に流行っていた服やテレビ番組の話をすると、どうもズレている。あるとき彼の部屋の棚に置かれている保険証を見たら、生年月日が私の6つ上で51歳でした。しかも扶養家族がいたんです」
トイレから出てきた彼に保険証をつきつけると、あわてながらも取り繕うように言った。
「ごめん。最初は軽い気持ちだったんだけど、本気で好きになって、真美を失うのが怖くて本当のことが言えなかった」
彼は既婚者で2人の子持ち、単身赴任中だった。怒りに震えてまくしたてる真美さんの口をキスでふさぎ、抱き上げてベッドへ……。結局、なし崩し的に今も関係は続いている。
「もう45だし、子どもは望めないから、彼と付き合いながらゆっくり結婚できる相手を探そうと思っています」