《昼》「情報交換」「100円ショップ」「子どもの習い事」
●私は「貯まらない女」
午前中の仕事が終わって、ようやく昼休み。同僚たちは激安店や節約方法などお得情報の話で盛り上がっているが、話を聞くだけのB子。心の中では「お得情報を他人に教えるなんてもったいない! オイシイ話は、ひとり占めよ!」。「B子さんってお得情報に興味ないのね」と、話題を変える同僚たち。せっかくのお得情報がB子から遠のいていく……。(※5)
仕事が終わって、帰り道。特に買いたいものもないのに、100円ショップを素通りできないB子。「これが100円!? 買わなきゃソンよね!」(※7)と、どんどんカゴに入れ、結局、2000円分も買ってしまった。じつは家には、買ったはいいが開封もせず使われていない100円グッズが山のようにあるのであった……。
帰宅後、子どもが学校から帰ってくるやいなや「今日はピアノのレッスンのあと、学習塾よ!」「えー、疲れたー、行くのやだー」と、ごねる子どもを叱ってなんとか出発させる。5つの習い事をさせていて、月謝代は合計約4万円! 「出費は痛いけど、お友達もみんなやっているし、うちもやらなきゃ!」(※9)
●私は「貯まる女」
昼休みは持参したお弁当を食べながら、同僚とおしゃべり。「新しいスーパー、新鮮で安いよね」「隣町のドラッグストア、ポイントカードがお得なんだよ」……と、積極的にお得情報をみんなに教えるA子。「知らなかった、ありがとう!」と感謝され、「あっちのスーパーも安いのよ」と教えてもらい、今日もお得情報をいっぱいゲット(※6)したのであった。
パート勤務が終わって家に帰る途中で、100円ショップの前を通過。「今日は買わなきゃいけないものはないし、早く帰ろ!」と、スーッと素通り(※8)。ついついお菓子を買いたくなるコンビニにも立ち寄らず、家路を急ぐ。
家に帰って家事をすませていたところに、子どもが学校から帰宅。おやつを食べて宿題をしたら「遊んでくる!」と友達の家へ。習い事は、週末に子どもの希望で始めたサッカーと英語だけ。わが家なりの教育方針を決めて、習い事は本当にやらせたいものだけに絞っている(※10)
《解説》
※5・6
お得情報を自分から発信すると、それを聞いた人は「この人はお得情報が好きなんだ。じゃあ、こちらからもお返しに」と、お得情報を教えてくれるようになるもの。こうしてお得情報が集まってくるようになる。情報をひとり占めしている人には、お得情報は寄ってこない。
※7・8
いくら安くても、自分が必要としないものは買わない。これが、貯まる鉄則。「安いから」という理由だけでどんどん買っていると、本当に必要なもの、欲しいものを買いたいときに、「お金がない!」ということにも。
※9・10
子どもの習い事は、「わが家の価値基準」をよく考えてから決めるべき。「よそのうちもやっているから」と、あれもこれも手を出すのは、考えもの。他人と比較するのではなく、子どもの好きなものや性格、自分たちの教育方針などをよく考えてから。