《夜》「女友達と食事会」「ネットショッピング」「家計簿」
●私は「貯まらない女」
今夜は、子どもを夫に預けて、女友達と食事会。「たまにはパーッとストレス発散しなくちゃ!」と、おしゃれなレストランで高価な料理を食べながら、積もる話をしゃべりまくる。お会計では1人あたり、家族1週間分の食費とほぼ同額をお支払い(※11)。ストレスが軽くなるのと同時に財布も軽くなり、反面、体重は重くなったのであった……。
「ちょっと高かったけど、ま、いっか!」とお酒の酔いで気が大きくなっているB子。帰宅後、ひと休みしながらいつものネットショッピング。「あ、これかわいい。買い!」「これもいい。買い!」と、目についたものの購入ボタンを勢いでどんどん押していく……(※13)
そして深夜。午前1時を過ぎて、眠い目をこすりながらも根性で家計簿をつけるB子。「毎日、完璧に家計簿をつけてる私って、節約家よね! なのに、なぜかお金が貯まらない……。ヘンだな~」(※15)。疑問を抱きつつ、ベッドに入るB子。明日もきっと寝不足……。
●私は「貯まる女」
夕食の支度をしていたら、女友達からLINE。「聞いてー! ダンナったらね……」と、そうとうストレスがたまっているらしい。「じゃあ、今度の日曜にランチしようよ」。夜は高いけど、ランチは安くておいしいと評判のレストランに、即、予約(※12)
夕食がすんで、子どもも寝たら、夜のリラックスタイム。ネットショッピングをするのがお気に入り。とはいえ、A子はもっぱら「エア買い」。かわいいな~、欲しいな~、と思うものがあっても、すぐには購入ボタンを押さない。ひとまず「お気に入り」に入れて、数日後に見直すようにしている(※14)。時間をおくと客観的&冷静に判断でき、同じようなものを持っていることを思い出すことも多い。
1日の終わり、家計簿はつけないA子。「私ってズボラだから、長続きしないのよね~」。自分に合わないこと、ストレスになることは無理にやらない主義。そのかわり、通帳はマメに記帳するようにしている(※16)。「今月はちょっと出費が多いな~。月末までは引き締めなくっちゃ」と軽く反省して、明日に備えて早めに就寝。「おやすみなさ~い」
《解説》
※11・12
夜は高価なレストランでも、ランチはお手ごろ価格のことが多い。比較的、安価な値段でおいしい料理とおしゃれな雰囲気を味わえて、お得。ランチタイムを活用するのはおすすめ。
※13・14
ネットショッピングでの衝動買いは危険! 「お気に入り」に入れて、最低ひと晩以上は置き、熟考してから買うほうが、失敗しない。「お気に入り」に入れて買ったつもりになっただけで満足する場合もある。
※15・16
家計簿は、コツコツと完璧につければお金が貯まる、というわけではない。お金の流れや出費傾向を分析し、反省し、改善策を立てて実行することが大事。家計簿をつけただけで放っておいては、節約にはつながらない。その意味では、通帳を見るだけでも、家計の見直しや節約はできる。