ブログやTwitterで婚活指南が好評を得ている、ライター・仁科友里さんの短期集中連載「仁科友里の必殺! 婚活仕事人」。第3回は指原莉乃を例に、婚活での「上手な自分の売り込み方」を学びます。

婚活が“受け身”になっていませんか?

 実際に婚活を始めたとき、最初の難関となるのは“結婚を考えられる彼氏”を作ることでしょう。

 婚活中のみなさんに最初に申し上げますが、“結婚を考えられる彼氏”はそんな簡単に見つかりません。すぐに見つかったという人は非常にまれで、1~2年、場合によってはもっとかかります。

 単なる“彼氏”であれば、二人の気持ちだけで成立しますが、“結婚を考えられる彼氏”の場合は経済的な問題なども関わってきますので、そう簡単には行かないものなのです。ですから、出会いの場所に出かける時は「何もなくて当たり前」くらいの気持ちで出かけることをお勧めします。

 婚活に気負いは禁物ですが、“受け身”な姿勢もよろしくありません。

 具体的な例を二つあげてみましょう。週末ごとに出会いを求めて活動する、婚活歴1年のBさんから、こんなメールをいただいたことがあります。

『“男性ウケする服装は、白いワンピースかパステルカラーか花柄の服だ”とネットに書いてありました。どれを着たらいいですか?』

 これは典型的な“受け身”婚活です。「積極的に活動していて、服装についても努力するBさんのどこが“受け身”なの?」と思う方も多いでしょうが、Bさんは“目的”を考えることを省略しているという意味で、“受け身”です。

 婚活のファッションの“目的”とは何でしょうか? 自分を魅力的に見せることですよね。ですから、婚活女子がすべきことは、服を買うことではなく、自分の身体のどこを強調したらより魅力的に見えるかを徹底的に研究することなのです。

 自分を魅力的に見せるという具体的な“目的”が掲げられれば、“結婚を考えられる彼氏”が見つからなくても、「今日の服装はウケが良かったので、成功」という達成感を得ることができますから、さほど自信を失わずに済むはずです。

 婚活女子Cさんは活動歴3年です。会社の同期は全員既婚者となり、肩身の狭さを感じているそうです。婚活の場でも自虐がクセになってしまい、止めることができません。自信を失っているCさんは、自虐することで、相手からほめ言葉を引き出したいのだと思います。

 Cさんも“目的”を見失っています。婚活の“目的”とは、素敵な人を見つけて結婚することです。ということは、自分が魅力的であることをアピールする必要がありますが、Cさんは自分から「私は魅力がない」と身を引いてしまう。結果、男性に敬遠されるので、余計に自信をなくしてしまう悪循環に陥ってしまいます。

 婚活とは、自分という商品を自分自身で売り込むことです。いくら商品が良くても、その良さが伝わらなければ、売り上げにはつながりません。つまり、婚活女子は営業ウーマン的なセンスを身につける必要があるのです。