個人向け国債
『国債』とは、国が発行する債券(借金)。半年に1度利子をくれて、満期には元本が戻ってくる。何といっても国が保証しているから、安心感が大! 基本的には毎月発行、銀行や証券会社などで1万円から購入できる。金融機関によっては口座管理手数料がかかる場合もあるので、要確認。
個人向け国債は、『変動10』『固定5』『固定3』の3種類(数字は満期までの年数)。固定タイプは金利が一定だが、変動タイプは半年ごとに金利が見直される。
気になる金利は、本来は商品によって異なるが、今は史上まれな低金利のため、どれも一律0・05%。メガバンクの定期預金に比べれば金利は高く、購入して1年たてばいつでも解約できる。ただし途中解約した場合は、直前2回の利子が差し引かれる。
「変動金利型なら、これから経済が好転すれば金利も上がる可能性が。検討している人は『変動10』がいいかもしれませんね」(山口さん)
今、個人向け国債が人気な理由は、証券会社が独自で行っているキャッシュバックキャンペーン。大和証券、みずほ証券、野村證券などは100万円ごとに3000円がもらえる(『固定3』は対象外の場合もあるので注意)。
「4月から、財務省が金融機関に支払っている“個人向け国債手数料”が減額になります。キャッシュバックは、この手数料を購入者に還元しているものなので、4月以降は、キャッシュバックの金額が下がることが予想されます」(北村さん)