ディスプレーは〇〇〇目線
「ショーウインドーも、実際に赤ちゃん子ども服のお店で働いていた方々に来ていただいて、お話をうかがいながら一緒に作っていったんです。最初は、ショーウインドーの真ん中ぐらいに、お花をチョンとつけたんですね。テレビ画面を意識して。そうしたら“ここにはつけないです。もっと下”って。それはまさに子ども目線。この高さがいちばん目につくでしょうと。なるほどって勉強になりました」(映像デザイン・伴内絵里子さん)
男子会“タノシカ”で男たちは息巻く
「僕的にはこの男会を入れておかないと、ちょっと気持ちがスッキリしない(笑)。脚本の渡辺さんと話をして、今回は女性の話だけれども、旦那さんだけの会話もぜひ入れてくださいと。思っていることがあっても、実際、家に帰ったら絶対に言えないわけですよ、嫁さんには(爆笑)。タノシカで息巻いてるくらいは、勘弁してくださいっていうのが、男の言い訳かな」(制作統括・三鬼一希さん)
「徹底して昭和感を出しました(笑)。港の近くの煙がモクモクたいてるような路地、狭い場所にデコラ調のテーブル。男の人たちが肩寄せ合って、グチをここだけで言えるって、なんかこう、可愛いなって」(映像デザイン・伴内絵里子さん)
昔を再現! ジャズ喫茶『ヨーソロー』
「私はまったく知らない時代なので、当時の写真を調べたり、時代考証の先生に聞いたり、神戸のジャズ喫茶を回ったりしたんです。まだ、そのころからのお店が、何軒かは営業しているんですよ。
ドラマの中だから虚構だけど、絶対ついちゃいけないウソはあると思うので、実際にその時代を知っている人たちにも、納得していただけるような世界を作り上げたくて。ドアのガラスの手描きの白い文字や、照明のランプも。こういうお店、昔にあったな”って、そういう雰囲気が伝わるようにと」(映像デザイン・伴内絵里子さん)
ドラマの家をぐるり体感できる
「番組のホームページやハイブリットキャストのコンテンツとして、360度ビューを始めました。みなさんに、現場にいるような生の臨場感を感じてほしくて。キアリスも商店街も、すみれのお家も、ヨーソローも、ぜひ体験してみてください。
商店街は戦前から始まって、戦後に物がなくなって、また物が増えてきて、その中で、お店が成長していくという流れもあります。当時の神戸を調べていって、そこで生活していた方たちにも、いろいろ取材して、その時代時代の街の変遷を表現しました」(映像デザイン・伴内絵里子さん)