筑紫哲也さんの席でパンツ一丁に

ナレーションの増田明美も「変なおじさん」と表現した劇中の峯田(NHK『ひよっこ』より)
ナレーションの増田明美も「変なおじさん」と表現した劇中の峯田(NHK『ひよっこ』より)
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 また、台湾で裸になった'07年にはこんなエピソードも。彼の2つ目のバンド・銀杏BOYZが、まだ筑紫哲也さんが出演していたころの『NEWS23』(TBS系)に生出演したときのことだ。

「トーク中は普通の格好でしたが、演奏に入るとパンツ一丁に。途中で筑紫さんたちが座るテーブルで熱唱。そこで番組は突然終了に。峯田さんはMCで“あんまりテレビ出ねぇからうれしくてしょうがねぇ”と言っていましたが、変なことをしたいということではなく、単純にうれしさを表現しただけだと思います」(前出・レコード会社関係者)

 ただ表現の仕方が“大人”や“常識”といった世界からは少しはずれてしまう。

「彼はバンドのメンバーたちが大好きで、大好きすぎるがゆえに奥さんに嫉妬してしまう、暴れてしまうという理由でメンバーの結婚式も出席していません。また“仲のよさを確かめ合うため”という理由で、メンバー同士でアソコを触り合ったりも……」(前出・音楽雑誌ライター)

 以前、峯田と仕事をした経験のある雑誌編集者は、

「会って話すとすごく純粋で裏表のない人ですよ。仕事でアイドルを取材したり、彼女たちのDVDを見る機会が多いと話したら、“マジっすか!? 僕、お金いらないんで、レビューの仕事とかさせてもらえないっすか? DVDもらえないっすかね? これマジで言ってるんですけど!”って(笑)。実際に変装してアイドルのサイン会などに参加したこともあるそうですよ」

 この峯田という変わった男、音楽で人気になったのはわかったけど、肝心の演技は“ひよっこ”では? と思いきやそうでもない。

「'03年にみうらじゅんさんの漫画を原作に、田口トモロヲさんが監督をした映画『アイデン&ティティ』に主演し映画を中心に俳優業でも活躍していますね。役柄はボブ・ディランに憧れるバンドマン役やライバル会社の人間に決闘を挑むサラリーマン役、AV男優役など個性的な役が多いですね」(映画ライター)

 彼の名誉のためにも、最後にいいエピソードをひとつ。

「リリー・フランキーさんなども出演した映画『色即ぜねれいしょん』に峯田さんも出演しました。映画のストーリーは、モテない少年が“フリーセックスの島”を目指すというものなのですが、完成披露試写会で取材に来た芸能レポーターが、共演者の臼田あさ美さんに“(露出度が高かったが)映画ではノーブラだったんですか?”“フリーセックス派ですか?”などと質問をしたんです。インタビュー後、峯田さんが“どういう意味で聞いたの?”と問い詰めるという場面がありました」(前出・映画ライター)

 破天荒だけど、やるときはやる頼りになる男。