出演者も驚く予想外の展開

 “芝署編”では恩人の三笠署長(春風亭昇太)が内通者だったり“豊洲署編”では山田刑事が殺人犯と疑われたりと、予想外のストーリー展開を見せている。

「昇太さんにはあらかじめ、こういう役と説明していましたが、実際に台本をお読みになって“えーっ!”と声をあげられたそうです(笑)」

 第8話(6月4日放送)では、香坂は、元捜査二課の江口(ユースケ・サンタマリア)を殺害したのは、富永専務(梅沢富美男)だと確証をつかむ。だが任意同行を了承した小野田捜査一課長が、あっさり釈放。理由は、富永を取り調べる中で新たな証拠が提出されたからだ。小野田の部下、藤倉(駿河太郎)らは現場に残された証拠からも、失踪した横沢(井上芳雄)が犯人だと捜査を再開。香坂は、横沢が事件の鍵を握っていると捜査一課に協力。横沢が妻・亜美(中村アン)に接触する可能性が高いと推察し、信頼されている三島に見張り役を任命する。そして、横沢から亜美に連絡があり……。

かつては香坂と同志だった渡部から“所轄は指示があるまで待機!”と言われる立場に
かつては香坂と同志だった渡部から“所轄は指示があるまで待機!”と言われる立場に
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香坂は、いちばんの権力者である小野田捜査一課長にどう立ち向かっていくか。さらに、梅沢さんが演じる元捜査一課長との闘いも見どころです。国家権力まで絡んだ事件に発展し、捜査に取り組む所轄のイチ警察官の奮闘をお楽しみください。第8話では、ライバルである香坂と藤倉の対決、友情も描いています」

 緊迫したシーンの多いドラマだが、撮影現場では安田がムードメーカーとなり、最年少の岡田が、聞き上手役だそう。

警察組織の物語ですが、親会社と子会社、上司と部下の関係、出世争いなどは、どこの会社にも起きることだと思います。これからご覧になっても、人間ドラマは十分、お楽しみいただけます。香坂の生きざまから、翌日は家事や職場で頑張ろう、と思っていただければ。最後は、スカッとしていただけるような話にしたいと思っています