5月下旬ごろに入院されたようです。それまでは元気に撮影に臨んでいましたので、本当に急変だったのだと思います。なんでも痛み止めのモルヒネまで打っているという話ですから、心配ですね」(前出・テレビ局関係者)

 都内にある自宅の近所で話を聞いてみると、

「いつも元気に撮影に出かける姿をお見かけしましたが、そういえば最近は見かけませんね。ご病気する前は愛犬と一緒に散歩しておられたんですけどね」(近所の住人)

 と、心配そうに話していた。

 日ごろからたびたび帰っているという、神奈川県内にある彼女のセカンドハウスも訪ねてみた。

神奈川県逗子にある野際のセカンドハウス。50年前はここで両親と暮らしていた
神奈川県逗子にある野際のセカンドハウス。50年前はここで両親と暮らしていた
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「1か月くらい前にタクシーを呼んで出かけるところを見たのが最後ですね。特に具合が悪いようには見えなかったんですが……」(近所の住民)

 はたして、どんな病状なのか。隣でブティックを営む、野際の実弟に話を聞くことができた。すると、彼女が入院中であることは認めたが、現在の容体について聞くと、

それ以上は何も答えられません……

 と、頑なに口を閉ざしてしまったのだった。

 『やすらぎの郷』は9月まで放映されることになっており、7月初旬にクランクアップを迎える。撮影はまだまだ続くので、レギュラー出演者の野際が入院するというのは制作側としても緊急事態だ。

「野際さんが演じている井深涼子は、主人公・栄の妻だった律子の親友という役柄。施設内で起きた事件をもとに小説を書いているという設定で、ストーリーの根幹に関わる大事な役です。もちろん、出番はまだ終わっていません」(テレビ誌ライター)

 テレビ朝日は大慌てになりそうだが、意外に冷静に対処しているとも聞く。

脚本の倉本聰さんも82歳ですから、役者さんがご高齢だということは十分に考えています。いつ誰が倒れてもドラマがうまく進むように、脚本は柔軟に変更できる構成になっているそうですよ」(前出・制作会社関係者)

 万全の準備ができているのは頼もしいが、倉本の手を煩わせるまでもない。大女優はきっと戻ってきて元気な演技を見せてくれるはずだ。