——ご結婚、そして第一子となる男の子を出産されたということで、本当におめでとうございます。夫の俳優・田中康寛さんとは、どこで出会ったんですか?
昨年、共通の役者仲間を通じて知り合いました。お互いに共通の知り合いも多かったので、特に不安もなく、すぐにお付き合いすることになりました。結婚の話もすぐに出てきて、プロポーズのときにはバラの花束もいただきました。
——結婚の決め手は何かあったんですか?
彼は家族をすごく大切にする人で。新たに築いていく家庭はもちろん、きっと私の家族とも仲良くしてくれるだろうな、と思ったのが一番の決め手ですね。
だけど私自身、まさかこんなに早く結婚するとは思っていませんでした。昔から結婚願望は強かったんですけど、ここまでスムーズにいくとは(笑い)。
——そんな彼とのあいだに生まれた男の子。初めての子育てはいかがですか?
生まれたときは、とにかく嬉しくて。嬉し過ぎてハイテンションになってしまって、ずっとケラケラ笑っていました。この夏に生まれたばかりなんですけど、早いもので、いまはもう5キロもあるんですよ。抱っこしていると、重くて手が痛いです(笑い)。
——『ぽっかぽか』での子役のイメージが強いファンの方々にとっては、あの「あすか」がもうお母さんだということに驚く方も多いでしょうね。
発表のタイミングが遅れてしまい、申し訳ない気持ちもあったのですが、ファンの方々はそれでも『おめでとう』と温かく祝福してくださって。ツイッターでも『叔母になった気分』とか『おばあちゃんになった気分』といったコメントをよく見かけて、嬉しかったです。
——『ぽっかぽか』時代の“ちち”である羽場裕一さんと“はは”である七瀬なつみさんとは、いまでも交流がありますか?
はい、年明けに番組で共演していたんですけど、2月ごろに改めて“ちち”と“はは”に会いに行って、これから出産するという報告をしました。“はは”は、『相手の旦那さんの写真を見せて』って言うのですが、それに対して“ちち”は『見たくない』と言って。結局見ていましたけど(笑い)。そんなところが、本当のお父さんとお母さんみたいでした。
——そんな上脇さんも、今度はご自身が“はは”になったわけですが、改めて子役時代を振り返って思うところはありますか?
いま思えば、4、5歳の子がセリフを覚えていたというのはすごいことだったなと。私の場合、お母さんが台本を読んでくれていたので、自分のセリフに限らず、台本すべてを“音”で覚えていました。
性格も、前に出るのが好きな、とても活発な子だったみたいで、大勢の大人に囲まれるのも全然苦じゃなかったんです。そう言えば、この“ちち”という呼び方は、実際に私が小さいころ、お父さんのことをそう呼んでいたんですよ。お母さんのことは普通に“お母さん”だったんですけど(笑い)。
——そうだったんですね。少し気が早いかもしれませんが、やはり息子さんも子役に?
私自身、また出来るところから女優活動を再開していきたいと思っていますし、このお仕事は大好きなのですが、同時に役者の辛さも身をもって知っているので、子どもを小さいころから劇団に入れたりすることは考えていないです。
いまはとにかく、私も旦那もすごく喋るので、うるさいくらい元気な子に育って欲しいですね。家族みんなでワイワイ楽しくやっていけるような、「ぽっかぽか」な家庭を目指していきたいです。
<撮影/森田晃博>