年末年始のごちそう続きで冬太りに悩んでいる人、「ダイエットにパスタは論外!」と思い込んでいませんか?
パスタは炭水化物の中で超優秀な“やせ食材”
「実はそれ、大きな誤解! 食べ方次第では“理にかなったダイエット料理”として活躍するすばらしい食材です」とは、食文化研究家のスギアカツキさん。
パスタダイエットを考案したきっかけは、2018年にカナダのセント・マイケルズ病院の研究チームが発表した“パスタは炭水化物でも米やパンとは違う健康食品であり、食べても太りにくい”という論文(※)だった。
Effect of pasta in the context of low-glycaemic index dietary patterns on body weight and markers of adiposity:体重および肥満のマーカーに対する低グリセミック指数の食事パターンとの関連におけるパスタの効果
「その根拠は“主食の中でGI値がとても低い”こと。この指数が低い食品ほど、脂肪を蓄えにくく、太りにくくしてくれるといった特徴があります。つまり、パスタは白米やパンと比べてやせやすく、腹持ちがいい食材なのです」
パスタダイエットに適した量は乾麺70g。そこに、具材とソースをたっぷり加えれば大満足な一皿に。
「今回紹介する組み合わせは、パスタのおいしさをアップさせつつ、糖質の吸収をもゆるやかにしてくれます」
さあ、おいしい料理をしっかり味わいながら、我慢ゼロの冬太り解消ダイエットをはじめよう!
「やせ量」を守る3つのポイント
1. 乾麺70gの法則
この量はご飯1膳分と同等の糖質量。同じ糖質量でもパスタのほうが満腹感も腹持ちもいい。
2. 「やせる具材」を選ぶ
具材量は通常レシピの2倍を念頭に。脂肪燃焼や身体づくりに欠かせないタンパク質、食物繊維を中心に。
3. 「やせるソース」を合わせる
オイル=太るは大きな誤解。オイルを使って糖質の吸収をゆるやかにして、満足度を高めるソースを作る。
コクうまミートソース/561kcal
野菜・調味料選びで糖質コントロール
材料/パスタは1食分、ソースは約4食分
・パスタ……70g
・豚ひき肉(赤身)……200g
A〔セロリ……1本、にんにく……1片、にんじん……1本、マッシュルーム……1パック(7~8個)、たけのこ水煮……100g〕
B〔トマト缶(カットタイプ)……1缶、糖質オフケチャップ……100ml、赤ワイン……100ml、ブイヨンキューブ……2個〕
・オリーブオイル……大さじ4
・しょうゆ……大さじ1
・粉チーズ……大さじ2
・塩、こしょう、オレガノ……各お好みの量
【作り方】
(1)Aを細かく刻む。
(2)フライパンにセロリ、にんにく、オリーブオイルを入れて火にかけ、弱火で炒める。香りが出てきたら、にんじん、マッシュルーム、たけのこを加えて中火で3分炒める。次に、豚ひき肉を加えて赤みがなくなるまで炒める。
(3)Bを加えて、ときどき全体を混ぜながら30分煮込む。
(4)しょうゆ、オレガノを加えて弱火で5分煮込み、最後に粉チーズと塩、こしょうで味を調える。
(5)パスタをゆでて、仕上げにソースをかける。
《やせPOINT》野菜選びやケチャップを工夫して糖質を抑えながら、濃厚ソースを実現。
オススメのトッピング
・温泉卵
コクやうまみをアップしたいときに