日常の気になる疑問を解決! 桜餅の葉っぱは、食べるのとはがすのどちらがいいの? 知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q. 桜餅の葉っぱは、食べるのとはがすのどちらがいいの?
A, お好みになりますが、硬い葉を使うことの多い関東風では、はがすのがおすすめです。(和文化研究家 齊木由香さん)
桜餅に使用されている葉っぱの多くは、オオシマザクラという種類のもの。葉が大きく、香りも強めだそう。
桜が咲き始め、お花見などのお出かけが楽しい季節に。この時季になると桜餅が店頭に並ぶが、気になるのが巻かれている葉っぱだ。食べるべきなのか、はがして捨てるべきなのか迷ってしまう。正解はあるのだろうか?
「桜餅の葉っぱは、食べても食べなくてもお好みで大丈夫です。ただ、桜餅の種類によっては、食べないほうがいい場合も」
そう教えてくれたのは、和文化研究家の齊木由香さん。
「実は、桜餅には関東風と関西風の2種類があるんです。大きな違いはあんこを包む生地で、関東風は小麦粉を水で溶いて伸ばしたクレープのような薄皮にあんこを包みます。
関西風は、道明寺粉というもち米を蒸して、干してから粗く挽いたものを使用した、おはぎのような和菓子です」(齊木さん、以下同)
桜餅の元祖は関東風。現在も東京都墨田区に店を構える「長命寺」が発祥の地だ。齊木さんも実際に訪れ、そこで葉を食べるべきか聞いてみたという。
「長命寺では葉をとって食べることをおすすめしていました。葉っぱは香りづけと餅の乾燥を防ぐために巻かれており、硬いものもあるので、はがすのがいいとのこと」
関西風の桜餅では、やわらかい葉を使用している場合が多く、そのまま食べるのがおすすめと齊木さん。
「関東風、関西風共に、全体のバランスを考えて計算し尽くされた和菓子です。それぞれの生地に合った葉を使用しているので、種類によって、食べ方を変えるのもいいかもしれません」