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数々の疑惑に揺れる中古車販売会社『ビッグモーター』。「水増し請求」「不正整備」「故意に車を傷つける」……。ビッグモーターの“所業”は例を挙げれば切りがないが、同様の行為が“慣行”となっているのが葬儀業界だという。「冷却用のドライアイスをケチって遺体を腐敗」させ、そこに“追加料金”としてメイク代を請求する業者……。現役葬儀業者が語るビッグモーター以上の業界の闇─。
ビッグモーター同様の闇が葬儀業界にも
●自動車保険の契約のノルマを下回った場合、罰金が発生。
●過剰な自動車修理を行い、保険会社に水増し請求。
●意図的にタイヤをパンクさせる“不正整備”のレクチャー動画が流出。
●水没車であることを隠して車を販売。
●店舗前の街路樹を除草剤を使い、意図的に枯らす。
大手中古車販売会社『ビッグモーター』が行っていたとされる不正疑惑の一部だ。
「ビッグモーター同様の闇が葬儀業界にもあります」
そう話すのは、東京都で葬儀業を営む『佐藤葬祭』代表の佐藤信顕氏。ビッグモーターはわざと車を壊すことで修理代を水増しで請求していたとされているが、同様の行為が葬儀業界でも……。対象は当然ながら“人”である。
「遺体を安置するとき、腐敗しないようにドライアイスを使います。必要となるドライアイスの量は遺体ごとに変わります。体形だけでなく、遺体の水分量や体質、病歴でも変わり、経過観察して状態を見ながらドライアイスの量を決めます」(佐藤氏、以下同)