risk

 日本テレビ系とフジテレビ系の競合枠である“水10”枠。フジは今回『リスクの神様』で勝負する。危機管理のプロに焦点を当てた内容で、主役の堤真一をはじめ、平幹二朗、吉田鋼太郎、古田新太、小日向文世といった“大人の役者”をメーンに起用。

 その理由はズバリ「テレ朝系の『報道ステーション』を見ている人が、こっちにチャンネルを合わせてもらえるドラマを目指す」(テレビ局関係者)というものだという。

「堤さんは戸田恵梨香さんに“吉田鋼太郎には気をつけろ! アイツの芝居はどんなアドリブを仕掛けてくるかわからない”なんて、演技上の危機管理のアドバイスもしています。ただ、そんな本人もセリフがとにかく多く、説明的で、専門用語もよく出てくることから、“オレも記憶力が落ちた”なんてボヤいていますけどね」(制作スタッフ)

 昨年の大ヒットをうけ帰ってきたのが『花咲舞が黙ってない』。実績があるうえ、原作は池井戸潤。主役の杏以下、キャストもほぼ同じとあって、初回の視聴率は14.7%と、余裕の好発進を見せた。

 今回も銀行内のトラブルに立ち向かうヒロインの活躍が見ものだが、杏は現場でも元気いっぱい。

「ナイスミドルの共演者たちに向かって“オバさまたち向けに、みなさんの写真集を出したらどうですか?”と、真顔で提案してみたり。また、ニューヨーク支店から帰国した設定ということで“NY支店があるなら、スペシャル版をやって私もNYに行かせて!”とプロデューサーに頼み込んだりもしています」(制作スタッフ)

 朝ドラ『ごちそうさん』で見せた食べっぷりのよさも健在。大杉漣が演じる父の店『酒肴処花咲』での撮影は、何よりの楽しみになっているようだ。

「お店のシーンはまとめての撮りなので、1日に5回ほどの食事シーンがあったりするんです。でも、笑顔でパクついていますよ。夏らしいお酢とキュウリのあえ物が出たときは“夏バテしないで太っちゃいそう”なんて言いながら」(前出・制作スタッフ)