西内まりや主演で話題の『ホテルコンシェルジュ』(TBS系)。コラムニストの今井舞さんは、こうぶった斬る。
「これは、西内まりや主演でドラマやるんだけど、何かいい設定ない? というところに、TBSお家芸のホテルものをあてがったんですかね。でもコンシェルジュって、自分の目で見て情報を仕入れたりとか、本当に大変な仕事なんですよ。それがエントランスで“いらっしゃいませ、◯◯様!”って言った後はドタバタするだけ。コンシェルジュってホテルの顔なので、普通は持ち場を絶対に離れない。すぐ廊下を全速力で走ってどっかへ行って、行く先々で“そこをなんとかお願いします!”なんてやっていたらいけない仕事なんですよ」
蓮佛美沙子主演の『37.5℃の涙』を最後に、ドラマが撤退してしまうのがTBS木曜21時の枠。
「『37.5℃の涙』は、病気の子どもを世話する病児保育士の話なんですけど、病気なのにゲロもウンチも何もなし、最後は“そういえば子どもの笑顔、最近見てなかったわ”ってオチで終わり……コラーッ! て感じですよ。ちゃんと取材して、子育て世代が共感する話をやればいいのにやらない。子育てドラマって、ママさん視聴層という埋蔵金がごっそり埋まっているのに、誰も掘ろうとしないんですよねぇ。あとは、蓮佛が母と兄から虐待を受けたので笑顔になれないという設定で、母役の浅野温子が出てくるシーンは、もう嫌な予感と悪寒しかなくて……。つうか、あんな壮絶な虐待受けていたら、笑えないだけじゃなくて、もっと大変なことになるんじゃないかなと……」