ベストセラー作家・西尾維新作品としては初となる、実写化も話題のドラマ『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系・土曜夜9時~、10日スタート)。
「西尾先生がこの作品を書きあげた際に編集者の方との雑談で“実写化するなら誰がいいですかね?”という話題になった時に、“新垣結衣さんとかいいよね”と話していたそうなんです。私はそんなエピソードを知らずに、新垣さん主演でドラマ化の企画書を書いていたので、後になってその“偶然”に驚きました」(松本京子プロデューサー)
西尾作品では初の実写化とあり、放送前から話題を集めている。
「私が原作を読んで面白いなと思ったところは、大事にしたいと思っています。初めに西尾先生からは、“実写化は初めてなので、映像のプロの方たちが面白いと思ったアイディアはどんどん言ってください。映像の面白さを優先してください!”と大らかに受け止めていただきました」(松本プロデューサー)
ドラマオリジナルの登場人物を設定するなど、原作と改変した部分も。
「必要だと思って変えた部分も、原作の世界観がちゃんと残るように考えています。原作好きの一読者の立場として、ドラマとしてより面白くするための改変のつもりでやっています」(松本プロデューサー)
新垣結衣が演じるヒロイン・掟上今日子は、寝ると1日の記憶がリセットされてしまう“忘却探偵”。そのため、記憶がリセットされては困る情報は、自分の体にペンでメモをしていく。ドラマでも、新垣が自らの体にメモをするシーンも見どころのひとつ。
「街中でもスカートをまくってメッセージを読むという、ちょっぴりセクシーなシーンもあります。でも新垣さんも“これは必要なシーンなので”と躊躇なく演じていただいています。現在撮り終えた部分ではメモをするのは足と腕のみですが、原作ではお腹に書くというシーンもあるので、書き足りなくなったら違う部分を使うかもしれません」(松本プロデューサー)
アルバイト求人サイト『an』では、日替わりで探偵事務所のスタッフ募集を行うなど、新たな試みも。
「エキストラ募集ではなく、探偵事務所のスタッフ募集というキャンペーンを行えば、ドラマを見て欲しい若者の間で話題になるかなと、コラボさせていただきました。仕事は、実際のドラマの現場でお手伝いしてもらいます。初回放送の日の新聞には、西尾先生が考えた問題が広告と一緒に掲載されます。正解はドラマの中でちらっと映りますので、そちらも楽しみにしていてください」(宣伝担当者)
原作は『忘却探偵シリーズ』としてシリーズ化されているが、ドラマでもシリーズ化を考えているようだ。
「シリーズ化や映画化できたらいいねってみんなで話しています。あと室内のシーンが多いので、岡田将生くんには、“みんなでどこかに出かけるシーンとかないんですか? 温泉に行くシーンに変更できないんですか”といった要望をよく言われています(笑)。チームワークはすでに良いかもしれませんね」(松本プロデューサー)