乳がんで闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが6月22日夜、34歳の若さで死去したことを受け、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵が東京都内で会見を行ない、麻央さんの最期の様子を語った。

「一昨日まではしゃべれたんですけど昨日はずっとしゃべれずにいたので……。これは本当に不思議な話ですけど、息を引き取る瞬間を私は見ていました。そのとき、不思議なんですけど彼女が『愛してる』と言って……。そのまま……旅立ちました」

 姉の小林麻耶さん、麻央さんの母親、長女の麗禾ちゃん、長男の勸玄くん、そして海老蔵が麻央さんの最期を看取った。

 2014年10月に乳がんを告知されてからの2年8カ月間、海老蔵は「奇跡を信じます」「必ず麻央は治ると信じています」と、いつも麻央さんに寄り添い、共に病魔と闘ってきた。

 22日のブログでも「日々の戦い、まおは日々、病と戦っています。支える側の家族も懸命に戦い。日常を何事もないかのように過ごしながら家の中でひたすら戦ってます」とし、「必ず光明がさすとひたすら信じて支える」と綴っていた。

 在宅医療を始めてからは、家族全員が看護に戸惑いながらも、一つ屋根の下で家族一緒に過ごせることの幸せを噛みしめていた。麻央さん、海老蔵のブログには、そうした日々の様子が細かく記され、同じ病気で闘病している人たちにも勇気と希望を与え、悲しみや喜びを分かち合ってきた。

 麻央さんは7月3日から行われる「七月大歌舞伎」に出演する勸玄くんの晴れ姿を見ることを最大の目標にしていた。