常に国民ひとりひとりのことを大切に思われている両陛下だからこそ、この“弔問”が実現したのだろう。
「28日は午後3時半ごろに両陛下はお出かけされました。
行き先は御用邸から車で10分ほどの住宅街に住む日本画家・鈴木竹柏氏のご自宅。10年ぶりに再会されたそうですよ」(宮内庁関係者)
鈴木さんは'87年に芸術分野で優れた功績のある芸術家が表彰される日本芸術院賞を受賞。『雨後』などの作品をもつ日本画界の巨匠で、'07年には文化功労者にも選ばれた。
鈴木氏と40分ほど交流されたという両陛下だが、自宅までの道のりは地元住民でも苦労するのだという。
「鈴木先生の自宅までの道は細くて車が通れないので徒歩で行かざるをえません。しかも全長100メートル近くの“急坂”を上った先にある頂上なので、ご高齢のおふたりが歩いて行かれたと聞いて驚きました」(地元の主婦)
『週刊女性』の記者(26)も実際に坂道を上ってみたが、急勾配のために何回か休みながらやっと自宅にたどり着いたほど。
汗ばむ梅雨の気候に加え、万全の体調ではないにもかかわらず、旧友との交流のため“汗”を流された美智子さま。
29日の午後3時30分ごろ、地元住民に見送られながら、両陛下は皇居へ帰られた。お休みのときにも人々との交流を欠かさないお姿は、国民の心にも刻み込まれていくはずだ。