出産によって仕事を失うこともある

 出産してから復帰するまでの期間は、人によってまちまち。篠原涼子は第1子出産から復帰まで約1年半、松たか子は約3か月で復帰しているが、その長さは千差万別だ。

【主な女優の出産から復帰までの期間】
・太田莉菜(29)  約8か月
篠原涼子(43)  約7か月(第2子)
黒木メイサ(29) 約7か月
・伊東美咲(40)  約4年2か月(第1子)
菅野美穂(39)  約4か月
上戸彩(31)   約4か月
(31)     約4か月
松たか子(40)  約3か月
広末涼子(36)  約1年5か月(第1子)
土屋アンナ(33) 19日(第3子)

「生まれた子どもが可愛くて長く1年取る人がいたり、体形を気にしてなかなか戻れない人もいたりします。逆に早く戻る人は、体形が出産前に戻せている人。例えば、出産後2週間で仕事に復帰している人は、出産前から仕事の予定を把握し、出産前の妊娠中から体形維持を行って“出産してすぐだけど、この体形”という宣伝材料に使おうと考えていた人なのでは、と私は思います」(川内さん)

 産前産後の体形維持や体形戻しは、主婦にとって興味のあること。復帰が早すぎるからといって、それが批判の対象になるわけではない。

「子育ての話もリアルタイムにできるので話題性もあり、宣伝材料になる、という考えも大いにある。それも計算のうえで復帰時期を決めることもあります」(川内さん)

『99・9』の榮倉と木村、『角瓶』のCMでの小雪、菅野、井川のキャスティングも、妊娠・出産がなければ仕事を続投できたかもしれない。

「芸能界は限りなく自営業に近いので、出産のタイミングやイメージの定着に失敗してしまうと、仕事を失うこともあります。その逆に、ベビー用品など子どもに関するグッズのCMや、家庭をイメージさせる役柄にキャスティングされることもあります」(川内さん)

 ただ、私生活で母になることによって、時間の制約も出てくる。

「ドラマやバラエティーなどでは、泊まりを伴う撮影はダメだったり、遠方まで撮影で出向くことができなかったりと、拘束時間などの制限も出産を機に出てきてしまうことがあります」(川内さん)

 子どもを産んで間もなくは、気をつけている夫婦も多く、

「松嶋菜々子さんと反町隆史さん夫妻は、それぞれにドラマのオファーなどが入っても、必ず片方は家にいるようにスケジュール調整をしていたそうです。小さいお子さんの面倒を見るためだったそうですよ」(前出・芸能プロ関係者)

 出産を機に“母”のイメージがつくことはむしろステキなことだが、「タイミング次第の面はありますね」と、川内さん。ママであり女優。そんな彼女たちから、これからも目が離せない!