例えば北海道では、大会終了後にメダリストの表彰の検討に入るとのこと。
「前例にならえば賞状と表彰規定内の金額で副賞をお渡しします。その選手に合ったものを総合的に判断して決めます」(道庁スポーツ振興課)
長野県の場合は、従来どおりならば、メダル獲得にかかわらず出場選手全員に賞状と副賞を贈呈するという。
「リオやソチのときは、信州の木曽漆器を生かしたワイングラスと長野県産ワインを渡しました。計8000〜9000円相当です。未成年の選手にはワインのかわりにぶどうジュースにしました。今回は検討中です」と同県人事課。
お金だけがごほうびじゃないってわけ。
小平選手の場合、地元の長野・茅野市で後援会と市から激励金として計35万円が平昌出発前に贈呈された。
勤務先の相澤病院がある同・松本市からは市民栄誉賞が授与されることが決まった。記念品も贈られる予定で、
「最初はクリスタルトロフィーにしようかと思いましたが、ありきたりなものをあげても面白くないなと思いまして。松本の特色のあるもので何かないか考えまして、松本民芸家具のロッキングチェアを検討しています。目立たないところにおしゃれな銘板を入れて」
と同市秘書課の担当者。
一方、平野選手の場合、故郷の新潟県では今回の銀メダルについての表彰はまだ決まっていないが、
「前回の銀メダルで県民栄誉賞を受賞し、副賞でガラス工芸品を用いた記念カップをお渡ししました」(同県秘書課)
さらに同県村上市では、
「前回の銀メダルを獲得した際は、凱旋パレードや報告会などでお祝いをしました。またスポーツ栄誉賞の授与とお祝い金100万円を贈呈しました」(同市・生涯学習課)
地元初のメダリストに敬意を表した結果だという。東京都出身の原選手は何がもらえるのか。都オリンピック・パラリンピック準備局の担当者によると、「都民スポーツ大賞として賞状と賞金が贈られます。金30万円、銀20万円、銅10万円です。前回の五輪でもお渡ししていますので、今回の大会が終わり次第、検討に入ると思います」とのこと。
いずれの団体・自治体ともビッグボーナスではなかったけれど、お祝いする気持ちはビシビシ伝わってきた。