「三女の水町レイコさんも女優になっていますが、娘と息子では感覚が違ったのでしょうね。水町さんには“大丈夫か?”とよく声をかけていましたが、誠さんには“頑張れよ”くらいのもの。同じ世界で闘う戦友でもあり、才能を買っていたからこそ、口出ししなかったのだと思います」(芸能プロ関係者)
大野さんの才能は高く評価されていたが、ポピュラーな歌ではないだけに下積み生活が続く。ライブハウスを回って演奏し、地道にファンを増やしていった。
「売れていないバンドは交通費節約のために、ワンボックスカーに機材を積み、何時間もかけて移動するのが普通です。青森で行われたフェスに参加した際も、『1st Blood』はボコボコのバンに機材を積んで会場へ。
その横にフェラーリが停車し、降りてきたのは誠さんだったという逸話があります。もちろん、北島さんが買い与えたもの。身の丈に合わないクルマですが、少しでも楽をさせてあげたいという親心なんでしょうね」(レコード会社関係者)
バンドが解散してからは表舞台に出ることもなくなった。都内の自宅近くで住民に話を聞くと、近所付き合いはほとんどなく、外出も多くなかったようだ。
「並びなので住んでいることは知っていましたが、見たことは1度もありませんでした。存在を感じるのは“車が止まっているな”という感覚ですかね」(近所の住民)
存在すら知らなかったという人が多い。
「彼の家の近くに住んでいるんだけど、まったく知らなかった。ニュースで初めて知ったの。このあたりでは食事をしたりしていなかったのでしょうね」(別の近所の住民)