「本当の味わい方」を知らないから、 やせられない
リバウンドに悩むほとんどの方は、この「味で満足する」ができていません。
「え、私いつも味わってると思うけど」
「ちゃんと味わかって食べてるよ」
そう思うかもしれませんが、断言します。 はっきり言って、あなたはまったく味わっていません! 私たちが普段“美味しい”と思っている感覚は、風味による影響を強く受けているからです。
「風味」とは、味覚刺激に加えて、食べものの持つ嗅覚刺激、さらに辛み、渋み、食感や温度、のど越しを総合した食べ物の美味しさに関連した感覚のことです。たとえば風邪で鼻がつまっていると、いつもより味を感じにくくなりますよね。
だから、あなたがいつも感じている「美味しさ」は、見た目や匂い、歯ごたえ、のど越しなどを総合した「美味しい」であって、味わって食べていると思っていても、それは見た目や匂いに騙されていることが多いのです。
「一度袋を開けたらなくなるまでやめられない」
「お腹いっぱいなのに何かほしくなる」
「ダイエット中なのに甘いものが頭から離れない」
こんなふうに食欲に振り回されてしまうのは、そもそも「本当の味わい方」を知らないから。「舌先で味わう」という感覚を知らないからです。
ところで、あなたは普段どこで味を感じていますか? 当然、「舌で」という回答が返ってくると思います。でも、これは当っているようで間違っています。舌には「味蕾(みらい)」という食べ物の味を感じる小さな器官が、およそ1万個敷き詰められています。かつては、舌には領域があって、
舌先は「甘味」
舌の横側は「酸味」と「塩味」
舌の奥 (付け根) は「苦味」
というように、それぞれ特定の味しか感知しないという考え方が主流でした。