トレーナー任せでは、永遠にやせられない
最近、「1ヶ月で● キロ減!」などの劇的なヤセ効果を売りにしたダイエットサー ビスが流行っています。派手に広告やテレビCMを打っているのでかなりインパクトがありますが、やっていることは厳しい食事制限とハードな運動です。
たしかに、やればやせます。一時的には、その効果は絶大で、確実です。でも、期限が終わり食事や運動習慣が戻れば、それはリバウンドの始まりです。これは、ダイエットのプロであり、ダイエットオタクでもあるこの私が、身をもって感じていることです。本当に必要なのは、自分自身で食欲と向き合い、コントロールする力を養っていくことだからです。
「いつまでも美しく、きれいでありたい」
「スリムで健康的な体をキープしたい」
誰だって、本当はそう願っているはずなのに、「そんなに簡単にいくはずがない」と、どこかで思ってしまっているのではないでしょうか? これまで何度も、いろんなダイエットに挑戦してきた。けれど、どれも結局はうまくいかなかったのだから……。でも、約束します。
「舌先で味わう食べ方」を知れば、誰にだって「無理なくやせて、一生太らない体になる」ことができます!味覚に集中することで食欲を鎮静させ、食べ過ぎや間食をなくす。この手法は、瞑想の感覚に似ています。
「ヨガ」や「メディテーション」などという言葉とともに最近認知度が上がってきてはいるものの、「なんだかよくわからない」「スピリチュアルはちょっと……」と敬遠する人もまだまだいらっしゃるかと思います。
瞑想とは、「客観視」を作り出すことで欲や情動を落ち着かせていく手法のこと。たとえば怒りのままに拳を振り上げて相手を殴りそうになって、はっと我に返ったという経験はありませんか? 「今自分は怒っている」と気づくことで自然と情動がおさまり、拳を振り下ろさず に済みます。この感覚こそ、自分を落ち着かせるのに必要な客観視の視点です。
「第三者目線」ともいいます。情動や欲望とは、自分の中に客観視が欠如することで生まれるものです。私たちは、その情動や欲望に振り回されて行動に及びますが、どんな感情も欲望も、客観視の視点を自分の中に育むことで鎮めることができます。この視点を手っ取り早くつくり出すには、感覚器官一点に集中するのが一番。
瞑想では主に呼吸に集中することで、食事では味覚に集中することでこれを可能にします。瞑想で高ぶっていた感情や雑念が鎮まり、思考や感情がすっきりと整理されるのと同じように、味覚を研ぎ澄ますことで食欲がおさまり、自然と腹八分が叶えられるようになるのです。
感情の波と「食べたい!」の衝動は似ています。食欲もいわば波のようなもの。その波を、あなたは毎回「制限」という方法で死ぬまで押さえつけていくのでしょうか?そんなもの、あなたの人生の質を上げるダ イエットにはなりえません。なにも食べることをやめる必要はないのです。
そうではなく、どんな状況でも食べ物に左右されずに食べることができたら、腹八分で食事がやめられ満たされたら、一生制限という状況からは解放されます。