7月30日、第三者委員会から最終報告書が提出され、日大アメフト部は今秋の公式戦の出場が見送られた。練習場付近の住民は、
「今は静かに練習しているけどさ、この騒動が起きる前はすごく練習時の声がうるさかったんだよね。夕方の5時くらいから練習が始まって、終わるのは夜9時とか遅いと11時くらいまでやっているから。
150人くらいが大声出して練習しているんだから、そりゃうるさいよ。今後はどうなるのかわからないけど、アメフト部だけじゃなくて日大じたいに変わってほしい」
と、つかの間の平穏もいつ壊されるのかと不安に感じている。表には出てきていない小さな問題も山積みのようで、
「7月30日に理事会は内田前監督と井上前コーチを懲戒解雇にしました。解雇前の理事会では田中理事長が“裁判をしてでも内田は守る”と言っていたようです。
内田前監督と田中理事長の仲がいいのではなく、お互い弱点を握っていて、都合の悪いことがバレないようにということでしょう。しかし、内田前監督はもう失うものはなくなったので、そろそろ口を開くのではないかと注目されています」(前出・日大関係者)
内田前監督の独裁体制や、元理事の井ノ口氏による口封じの隠ぺい工作などの生々しい実態が報じられてきたが、加害者の選手はアメフト部へは顔を出さず、ひっそりと大学へ通っているという。
8月3日、日大のホームページで田中理事長は謝罪文を公表したが、持論を展開したにとどまっている。アメフト部の現役選手や未来の選手のためにも、本物の“学生ファースト”を目指してほしい。