2019年ソンする人

第1位 小倉優子

「こりん星のりんごももか姫」設定で売り出した小倉優子。独身時代、女性人気は高いほうではなかったタイプですが、母となってからブログで披露する料理が上手だったこと、教育熱心なところが認められてママタレとして再評価されます。彼女の好感度を爆上げしたのが、「妊娠中に元夫が自分の事務所の後輩と浮気」という、女性にとって一番嫌な経験をしたことでしょう。

 2017年に離婚をしたゆうこりんはオリコン主催の『好きなママタレント』で2年連続1位に輝き、家庭用洗剤のCMにも出演します。痛い目にあったことで、キャラ変更に成功し、女性ファンを獲得したのです。

 しかし、今年夏ごろに歯科医と結婚を見据えた真剣交際が発覚し、長男は名門小学校に合格したそうです。さらに、クリスマスに再婚をしたことを発表。再婚したことで、ゆうこりんは歯科医を開業する夫、優秀な子どもを持つ「完璧な母」となりました。あまり勝ちすぎると、好感度は妬みにかわります。「結婚までの交際期間が短すぎる」「子どもの気持ちを考えて」という正論風のアンチが生まれてくるでしょう。

第2位 上沼恵美子

 とろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智正剛が『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で審査員を務めていた上沼恵美子に対し、「右のオバハンにはもううんざり」「『嫌いです』って言われたら、更年期障害かって思いますよ」と暴言をはく様子を動画で配信しました。審査の仕方が気に入らないなら、そこを具体的に言えばいいのに、年齢や中高年女性の身体的なことを攻撃するのは、典型的な女性蔑視と言えるでしょう。

『スポニチ』によると、二人の所属事務所・吉本興業は上沼に会社として謝罪した上で、上沼が二人の直接謝罪に対して「気持ちは受け取った」と拒否したそうです。『上沼・高田のクギズケ』(読売テレビ)で、上沼は「お二人のことは、まったく私は何とも思っておりません。暴言だなんだなんて言われてますけれども、全然、結構です。悪いですけども、興味ないです」といなして見せましたが、完全に鎮火したと言えないのは「男性が女性の大物に非礼を働く」という珍しいケースだからではないでしょうか。

 芸能界では時々、「誰々が大物を怒らせて干された」と言われますが、たいてい同性同士であり、異性間、しかも女性のほうが権力者であるというケースはまれです。上沼は関西で視聴率女王として確固たる地位を築いていますが、テレビ局が忖度して二人にオファーをかけなくなったら、「上沼が怒っている」と邪推され、「オンナは怖い」と言われてしまう。かといって、失礼な態度を許せば、暴言を言った者勝ちになってしまう。二人に会わないという上沼の決断は、この騒動の存在を認めていないともいえること。賢明な判断ではありますが、えみちゃん、完全にもらい事故でお気の毒でした。