「和田さんとも直接会って、幼い子どもがいるんだから、なんとか離婚しないでほしいとお願いしましたが、ダメでしたね。
でも、いま思うに、しかたがないこと。男と女ですから、いろいろあります。ただ、かつての上司だった和田さんは家庭内にもそのヒエラルキーを持ち込んでいたと聞いた。男がそれをやるのはどうかと思いますよ。まあ、いろいろ話してしまう娘もどうかと思いましたが……」
ひとり娘は、和田氏と生活
有賀さんの離婚以来、洋さんが和田さんに連絡することはなかった。
シングルマザーとなった有賀さんは、仕事と家事と育児に忙殺。どれも手を抜かず、人一倍の頑張りを見せた。母娘の二人三脚で12年。有賀さんは最後までひとり娘を気にかけて、この世を去った。
「孫は今、高校1年生です。インターナショナルスクールに通っており、乗馬も習っています。昨年4月から和田さんの家に住んでいます。さつきが亡くなった後も、和田さんは再婚をしていないのは、娘への思いやりかもしれませんね。
離婚後は孫の親権をさつきが持っていましたが、今は和田さんが持っています」
有賀さんの亡くなった直後、12年間も疎遠だったひとり娘と実の父である和田さんの間には、どこか“他人行儀”な空気が漂っていたという。
「小学校入学以来、ほとんど顔を見ていなかった娘と再会した和田さんは終始、凍りついたような表情だったそうです。
母を突然亡くしてショックを受けている娘を抱きしめたり、優しい言葉をかけてあげたりすることもできず、娘が父親と見てくれるか不安だと言うばかりだったそう」(前出・芸能レポーター)
だが、その心配は晴れたと洋さんの声は明るくなった。
「さつきの命日には、都内のホテルで和田さんと孫と私の3人で会うことになっています。孫のことが解決できて、これで心残りがなくなった。
もう和田さんとのわだかまりはないです。一緒に住めるくらいだから、孫ともうまくいっているのでしょう。昨年末、孫にクリスマスカードを送りましたが、返事はないですね。忙しいし、そういう年齢だからしかたないです(苦笑)」
『週刊女性』は和田氏にも胸中を聞こうと、娘と暮らす都内の自宅前で声をかけたが、
「私はプライバシーに関わることは話さない方針です。娘のことは特に答えません」
と、いっさいの取材をシャットアウトしているという。有賀さんの遺志は家族に受け継がれている─。