コラムニストのペリー荻野さんは、NHK Eテレで月に1回放送されている『やまと尼寺精進日記』がおもしろいと語る。
同番組は、尼さんたちが精進料理を作るという内容で、ダイエットをしたいと思っている人に最適なのだ。
「夏場だと、境内に飼っているニホンミツバチの蜜、秋には食べられる菊など、季節の食材で料理をします。どの料理も丁寧に作っていて、すごくきれい。見たら作ってみたくなると思いますよ」
また、BSには地上波とは異なる切り口で攻めた番組も。
「BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』もおすすめです。美術館と聞くと敷居が高いイメージですが、すごくゆるいんです(笑)」(ペリーさん、以下同)
美術評論家の山田五郎氏が、展覧会や作品について、アート初心者のおぎやはぎにわかりやすく解説するという番組だ。
「山田さんは、西洋美術を勉強するために留学していたので非常に博識。例えば、葛飾北斎について、“この人は部屋がすごい汚くて片づけるのが嫌で引っ越していたんだよ”など、解説がすごくおもしろいんです。おぎやはぎさんも説明を受けた後に“これ、俺でも描けそうな絵だな”などと言うくらいですから、身構えずに見られますよ(笑)」
女性だけの番組制作会社である、株式会社ベイビー・プラネットの代表取締役で放送作家を務めるたむらようこさんが評価するのは『世界の国境を歩いてみたら…』(BS11)。観光地から遠く離れた国境を歩くという旅番組だ。国境は紛争とも無関係ではなく、歴史の街でもあります。ストーリー性という意味でも、旅番組として見ごたえ十分。国境というと、どこか物々しいイメージがありますが、この番組を見てみると隣町のような雰囲気なんですよね。国境は便宜上のものだと思えてきますし、隣の国とは仲よくしたいと思えます」