――複数合格した場合の手続きにかかるお金事情について教えていただけますか?
「学習院の入学手続きには、入学金と施設維持費の合計60万円を納めました。入学辞退をすると、施設維持費は返納されますので、30万円だけ捨てることになりますね。
幼稚舎の場合は、手続きのときに入学金と1年生の学費を全額納付します。約150万円でした。辞退する場合、150万を捨てることになるのは痛いですよね。まあ辞退する方なんていないと思いますが。
ちなみに、慶應の横浜初等部にも合格してそこに進学する場合のみ、この幼稚舎の150万円は横浜初等部にスライド手続きができます。横浜初等部のほうが30万円ほど高いので、追加分30万円を納付すればいいみたいです」
慶應幼稚舎、根強い都市伝説
かつては1億ともいわれていた幼稚舎の「事前合格証」も、とある有名人の双子のお子様が3億に値上げしてしまい、以後、3億がベースになってしまったという“ウワサ”が園内をザワつかせていましたが、どのような縁故があったとしても、当日の試験がすべてだと思います。
昨年は東京医科大学の裏口入学のニュース、今年3月には青山学院の理事長と院長が裏口入学に関与したとのニュースも報道されたことですし、本年度は特に“縁故”は皆無になると思って挑んだほうがよさそうです。
<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design