一方、お子様が白百合学園に合格された、とあるお父様は同様の質問に対し、

妻が毎日“忙しい、疲れた”とばかり言っているので、家事と育児だけで何がそんなに忙しいのかと一日の予定を確認しましたところ、子どもを確実に行動させるために、家事の時間配分を分刻みに工夫するなど努力している姿を知り、少し驚きました。

 忙しいなか、私のYシャツも毎日しっかりアイロンをかけてくれて、袖を通すたびに感謝しています」と、お答えになったそうです。

 お父様の本音と感謝が日常のエピソードとともに語られた、素晴らしい回答だと私も感動しました。

 5月編でも申し上げましたが、小学校受験ではお父様の関わり方が重要となってきます。しかし現実は、お母様主導で受験をはじめ、お父様はお母様に言われるがまま“やらされている”状態のご家庭がほとんど。

 これは、不合格への一歩となってしまいます。

 私立小学校の場合、多くの行事が両親ともに参加するものでありますし、お父様だけが参加する行事があることも。お子様だけでなく、学校側は“学校に関心を持ち、子育てに参加し、協力する”――そんなお父様像も求めているわけです。両親のみの面接を設定している学習院などがその代表例ですね。少し古いとお思いになるかもしれませんが、学校側は一家の大黒柱である、お父様の考えを聞きたいのです。

 大手の幼児教室では、父親講座もあります。また、季節講習会には保護者向けの授業もありますので、模試とともにぜひともお父様にも参加してほしいですね。

■夏期講習の申し込み事情と心構え

 6月には各幼児教室の夏期講習の申し込みも始まります。