アジアを代表する世界的スターへと上りつめ、現在、ワールドツアー『BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’-JAPAN EDITION』を開催中のBTS。6月には、クイーンなどトップアーティストがライブを行うイギリス・ウェンブリー・スタジアムで韓国人アーティストとして初めて単独ライブを行い、チケットは即、完売。

 さらに、日本で7月3日に発売したシングル『Lights/Boy With Luv』が今年度の男性アーティストのシングル初週売り上げ最高の62万枚超のセールスを記録。今、世界で最も輝いているBTSの大阪・ヤンマースタジアム長居でのライブ(7/6)をレポート!

 日差しは強いけれど爽やかな風が吹く夕方4時半過ぎ。スモークがたかれ炎が上がるステージに、バルーンでできた赤い瞳の2体のヒョウがBTSの登場を告げるように体を起こしていく。期待が高まる中、7人が!

 古代ギリシャの神殿を再現した華やかなセットをバックに『Dionysus』(4月に韓国で発売したアルバム『MAP OF THE SOUL : PERSONA』収録曲)のインパクト大のオープニングで早くも5万人超の心をグッとつかむ。続くダンサーとの群舞、キレキレのダンスが迫力の『Not Today』を歌い終えると「大阪ー! 叫べー!」(J-HOPE)と超満員の会場を満足げに見渡す。

「ヤンマースタジアムはデビューしてから長い間、夢見てきた場所です」というRMの言葉どおり、やっとたどり着いたスタジアム。それぞれの個性を生かしたソロパフォーマンスや、恒例となったヒットメドレー、自分たちが置かれた立場を歌にした『IDOL』、JUNG KOOKの腹筋チラ見せで沸かせる『FAKE LOVE』など、本編で20曲、アンコールでは『Anpanman』など4曲を披露。

 会場全員でウエーブをしたり、携帯のライトをつけてもらい幻想的な空間を作り出したりと、7人と5万人が一体となった瞬間が何度も訪れたライブ。すべての曲が終わった後は、フロートで会場をゆっくり回り、手を振りハートマークや投げキスを飛ばし、丁寧かつ感慨深そうに、そして名残惜しそうにスタジアムのすみずみに挨拶する。SUGAが「みなさんが幸せならうれしいです。僕たちはいつまでも音楽を作ってステージに立ちます」と語ったように、これからも7人の音楽を聴きたいと思わせる圧巻のステージだった。