テキーラ村上という人物をご存じだろうか。ツイッター、ブログで大人気のダイエットメンター・テキーラ村上氏、略してテキ村氏だ。その著書『痩せない豚は幻想は捨てろ』がいま、売れに売れている。昨年11月末発売にしてすでに6万3000部を売り上げ、ダイエット本としては大注目の1冊なのだ。
村上流「血と汗と涙流すだけダイエット」とは
年始からこちら、あたたかなコタツでポテチをむさぼり食いつつ「アレ? ウチの体重計、壊れてない?」「だよね~、だと思ったぁ♪」などとほざく。体重は増し増し、背脂も増し増し。その現実から逃避し夜な夜な、あごのラインが細く見える絶妙な角度を探し出して自撮りし、SNSに投稿、自己欺瞞(ぎまん)に励む読者も多いことだろう。
《真の敵はお菓子でもラーメンでもなく、お前の心の中にある》
容赦ない言葉は続く。
《甘いんだよ。激甘。お前のスイーツな考えはキャラメルフラペチーノの上澄みを超える甘さかもしれん》
己のデブに向き合わない、われわれのスタイル。その性根を叩き直してくれるのがテキ村氏だ。amazonのレビューを見てみよう。
《この本はデブの癖に言い訳ばかりして痩せようともしない自分を奮い立たせてくれた。(中略)罵詈雑言を浴びせながらも道標を示してくれた》《基本のことしか載ってない、と言う意見も多いですが、基本ができないからデブなんですよ、私たちは。痩せ方ならネットに溢(あふ)れてるから知ってる。でも、できない》
……そう、ラクちん・かんたんな「〇〇するだけ」ダイエットは数あれど『テキ村流ダイエット』は「血と汗と涙流すだけダイエット」だ。
曖昧(あいまい)なことは言わない。「食事制限か、運動か」。ただそれだけ。いちばん大切なのは、ダイエットをしない・やせない言い訳を探す“デブ根性”を焼き捨てることだ。
《必要なのは、目先のダイエットメソッドではなく、ダイエットに向き合う「姿勢」》
そう「やせメンタル」が大事なのだ。
薄着の季節は近い。テキ村氏の言葉に耳を傾け、現実と向き合おう。そして、長年にわたって蓄積してきた脂肪をいまこそ葬り去ろう!
【テキ村氏 名言集5選】
“デブの99%がシンプルに太りやすいものを食べすぎている”
……カロリーを抑えることだけを考え、通常の食事を太りやすいお菓子やアイス、糖質の塊だけに置き換えるなどという行為は万死に値する。タンパク質を食べろ。
“部分やせの幻想を捨てろ”
……二の腕や腹の脂肪を完膚なきまでに葬り去る方法、それは全身やせること。これ以外にない。
“お前は実は、腹が減ってない”
……真の空腹をお前らはまだ知らない。光の速さで食い物に手を伸ばしてきたお前に、空腹を語る資格はない。
“ダイエットから逃げるな。戦え”
……食事制限と聞くと、すぐに断食しようとする“突然何も食べなくなるマン”が現れる。断食はダイエットではない。ただの逃げである。
“今デブであることを悲観するな”
……なぜならデブは伸びしろしかない。希望の塊みたいなもんだからだ。