女優の米倉涼子(44)が今月いっぱいで、30年近く所属してきたオスカープロモーションを退所するという。

芸能界に存在する古臭いルール

 それを報じるスポーツ紙には“円満退社”の文字が躍った。タレントのブルゾンちえみ(29)がワタナベエンターテイメントを退社する際も“円満”の文字が強調されていた。

一般社会の感覚では、単に“退社”や“退所”でいいわけです。あえて“円満”を付けることに、何かあるんじゃないかと勘繰られます。米倉の場合は、アルゼンチン人の恋人との結婚を事務所社長に反対されたという記事が、すぐさまスポーツ紙に報じられました。ブロゾンだって、本当にフツーの退社であっても、何かあったんじゃないか、と思われてしまいますよね」(情報番組デスク)

 オスカーだけでもここ数か月で、忽那汐里(27)、草刈民代(54)、ヨンア(34)、そして米倉と同じ年度末に岡田結実(19)が事務所を離れる。

 芸能界全体に目を転じて見れば、中居正広(47)、栗山千明(35)、安田美沙子(37)、TKOの木下隆行(48)らがこのところ、少しさかのぼれば(独立年順不同で)伊原剛志(56)、のん(26)、満島ひかり(34)、小泉今日子(54)、西内まりや(26)、加瀬亮(45)、蛯原友里(40)、中谷美紀(44)、元SMSPの稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)・香取慎吾(43)といった面々が、事務所を辞めている。

「一般的な社会と違って、ひとつのルールが芸能界にはいまもあります。それは岩盤規制というほど強く古臭いものですよ」

 そう指摘するのはプロダクション幹部だ。

「例えば、毎日新聞から朝日新聞に転職するというケース、一般的には同業他社にいくことがありますが、芸能界ではそれができない。辞めた人間はすなわち独立という道しかほぼなく、その結果、個人事務所を設立するという選択肢を選ぶわけです。いってみればタレントの独立は、基本フリーランスになることを意味します。前の事務所とも、取り分に関する条件で同意できれば、例外もありますけどね」