「皇后陛下は、1月3日と7日に行われた『宮中祭祀』は欠席されましたが、3月20日の宮中祭祀『春季皇霊祭』『春季神殿祭』には出席されました。公務が少なくなっていることで、宮中祭祀に出席するための体調管理が可能になったのかもしれません」(山下さん)
皇室全体にも影響を与えた新型ウイルスだが、ご静養先での上皇ご夫妻の行動にも、変化をもたらしていた。
「葉山にいらっしゃった際は、おふたりは必ず御用邸の裏にある砂浜を散策されるのですが、今年は1度も拝見しませんでした。春休みで多くの子どもが遊んでいたことで、ウイルス感染のリスクが高まったことが関係していたのかもしれません。
さらに、葉山には思い出の場所やご友人のお住まいなどがたくさんあるので、例年であれば、静養された際に頻繁に外出されるにもかかわらず、今回は計2回ほどしか外出されていないようで驚きました」(地元住民)
皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、“控えめのご静養”の理由について、次のように語る。
「今回の葉山ご静養でおふたりの外出が少なかったのは、ご体調に不安があることに加え、コロナウイルス対策で不特定多数の人々と接触しないためだと思います。
おふたりはご高齢なので、新型ウイルスに特に気をつけなければならないですから。
英王室ではチャールズ皇太子が公務で感染し、エリザベス女王はロンドンから50キロ離れたウィンザー城に避難されましたしね」
いつ終息するかわからない現状に、美智子さまは憂いを抱かれていることだろう─。