まだまだ続く“withコロナ時代”を有意義に過ごすため、資格を取って自分をアップデートするのも手だろう。 600以上もの資格を持っている資格コンサルタントの鈴木秀明さんに、おすすめの資格をジャンル別に語ってもらった。
楽しみながら取れる資格
鈴木さんに、面白い資格を聞いてみると「名探偵コナン検定2級は、小学生に負けないように頑張りました(笑)。ゴジラ検定、リラックマ検定、ベルサイユのばら検定……まだまだありますよ」。
楽しそうな資格が次々に出てきた。資格を取るというと、たいそうなことのようだが、鈴木さんのように、もっと気楽に自分の趣味に関係した資格、思わず見せびらかしたくなる資格を取るのもいい。例えば次のような資格だ。
●パンシェルジュ検定
世はパンブーム。スーパーで売っている食パンの値段の10倍もする高級食パンを求めて行列ができている。その行列に朝から並んでいる、パンが超大好きな人にうってつけの資格が、パンシェルジュ。言葉の響きもおしゃれだ。
「パンの製法から歴史、種類、材料、保存方法などの幅広い知識が求められます。そしてつけ加えるならば、パンへの愛情や熱意も持って、検定に臨んでほしいですね」
この資格を持っていると、提携しているパン屋さんで、パンが割引で購入できるといううれしい特典もつく。
●アロマテラピー検定
アロマテラピーの先駆者といえば、英国IFA認定アロマセラピスト資格(国際資格)を持つ元フジテレビアナウンサーの大橋マキ。現在はその資格を生かしてアロマセラピストとして活躍している。アロマテラピーアドバイザーの資格を持っているのは、安めぐみと剛力彩芽。3人とも女子力が高くて、その生き方からも幸せの香りがしてくるようだ。
ということで、紹介するのがアロマテラピーの資格。いくつかの団体があり、資格の名称や、難易度も異なる。
比較的チャレンジしやすいのが、アロマテラピー検定の1級と2級。1年間で約3万人もの人が受験しているという大人気検定。テキストを学習すれば、独学でも受かっている人が多い。ただ、試験には香りテストがあるので、予め発表されているアロマの香りは覚えておいたほうがよい。
●漢字検定
漢検は10級から、最高位が1級。クイズ番組で回答者を紹介するときに、漢検2級を持っているとか、1級を持っているとか大仰に紹介しているが、漢検1級は常用漢字を含めて約6000文字を覚えなければならない。自慢するのも当然といえば当然。
「漢字の学習は、字を覚えるだけですから、誰にでもできます。特別な知識や技術などいらない。子どもの勉強のためにも、親子のコミュニケーションのためにも一緒に受けることをおすすめしたいですね」
小学校6年生レベルの5級から、中学校卒業レベルの3級までをまずは目標にしよう。
「それで2級が取れるように頑張ると、日常の生活でもかなり役に立つ。最近、習字や絵手紙、俳句がブームになっていますが、語彙力が高まり役に立ちますよ」
漢検はコンピューター試験もあり、いつでも受けられる。どんどんステップをして上の級を目指そう。
難しい漢字が書ける人は、カッコいい。どこかのCMではないけど、レモンって漢字、書けますか? 漢字検定は楽して頭がよくみえる資格だ。
■パンシェルジュ検定
学習期間:1か月以内/試験日程:年2回(3、9月)/試験形式:マークシート形式、公式テキストを中心に出題/受験料:4700円/認定団体:パンシェルジュ検定運営委員会/勉強法:公式テキストで独学
*パンシェルジュ検定資格者は、全国のパン屋さん(サポーター店)の割引特典有り。
■アロマテラピー検定
学習期間:1か月以内/試験日程:年2回(5、11月)/試験形式:マークシート形式、香りテスト有り/受験料:6600円/認定団体:公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)/勉強法:(1)公式テキストで独学/(2)通信講座
■漢字検定
検定:日本漢字能力検定/学習期間:1か月程度/試験日程:年3回(2、6、10月)/受験料:受験級により1500〜5000円/認定団体:公益財団法人日本漢字能力検定協会/勉強法:漢検の過去問題集などで独学