薬局調剤処方別にみた薬剤種類数の構成割合(%)*厚生労働省(2019年6月審査分)「社会医療診療行為別統計の概況」をもとに作成
薬局調剤処方別にみた薬剤種類数の構成割合(%)*厚生労働省(2019年6月審査分)「社会医療診療行為別統計の概況」をもとに作成
【写真】減らしながら徐々にやめたい薬、できるだけ早くやめたい薬の一覧表を掲載。必見です!

少しずつ減薬して、最終的には断薬を

 これはおかしいのではないかと、新しい研究結果による数値が次々と提唱されているが、どれが正解かはいまだにはっきりしていないらしい。

そもそも、血圧の基準値がはっきりしていないのですから、それに振り回されないことです一般的に、高齢になるにつれて上昇します。女性の場合、更年期前後に高くなり、更年期が過ぎると自然に下がっていく方も少なくありません。

 ですから、120という厳しい基準と照合して、『高血圧症なのだ』と心配する必要はありません。そして医師から処方された降圧剤を、ありがたがって服用することもないのです。

 もちろん、高血圧のをすぐにやめなさいとは言いません。飲んだほうがいい方もいますが、少しずつ減して、最終的には断できるようにおすすめしたいですね」

 でも、『血圧が高くなれば、血管が破裂して脳出血になってしまうかもしれない。大変なことになるかもしれないから、怖くてそう簡単にを減らすことはできない』という声も多い。

血圧は怒ったり、心配したり、また日中や季節によっても変動します穏やかな生活習慣を心がけ、食事と運動で血管を若返らせてあげればいいのです

 これならできそうだ。減から断まで、それほど難しくないのかもしれない。

 高血圧に次いで多いのが、糖尿病。高い血糖値が続いて、そのまま放っておくと網膜症(成人の失明の第1位)・糖尿病性腎症(人工透析になることも)・神経障害、そして動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳卒中を起こす危険もある。そのために血糖値を下げるを飲むことになるわけだ。

糖尿病で問題なのは、血糖値の急激な変動です。糖質制限食を行い、適度な運動と、睡眠不足にならないように気をつけて、ストレスも排除すれば、血糖値は下がっていきます。主治医と相談し、血糖値を測定しながら、ゆっくりと減を心がけてください」

 糖尿病は飲みとして、スルホニル尿素剤、ビグアナイド、インクレチン関連などが発売さているが、それぞれに副作用がある。重症の場合はインスリンを使うことになるが、いずれも糖質制限と適度な運動でを減らすことは可能。

 安易にに頼るより、頑張って糖質制限食を守るべき。