“貯まる”財布の基本は

 レシートのため込みには、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんも難色を示す。

1週間以上、入れっぱなしの人は、お金の整理ができていない証拠です。レシートや医療費の領収書は、家に帰ってすぐにクリアファイルなどで保管を。それに手あたり次第ポイントカードを持っているのもNG。買い物の増加につながるケースもあるからです。“あの店のポイントカード、持っていたかな?”と少しでも迷うカードは、不要なものと割り切りましょう。お金が貯まる人のお財布はとにかくスッキリ。お財布の整理は家計の整理につながっていると考えます」(西山さん)

 ほかにも、お金が貯まる人の財布には共通点が!

「計画立ててお金を使っていれば、必要なとき以外、財布の中に常に銀行のキャッシュカードを入れる必要はありません。お金が貯まる人の財布にあるカードは、クレジットカードも2枚だけに絞る人が多いです」(西山さん)

 “コンパクト”“自分で買ったもの”などの共通点も

以前は整理しやすい長財布が注目されていましたが、キャッシュレス化が進み、最近はミニ財布の注目が高まっています。使うべきカードなどが絞れますし、スッキリしやすいのがポイントです。また、お金が貯まる人は、いろいろな財布を見て、使いやすいものを厳選して購入していることが多い。何でもきちんと考えて購入する習慣があらわれています」(西山さん)

 貯まる財布は、スッキリ&使いやすいが基本だが、プラスしておきたいものも

「貯蓄の目標としているものの写真などを入れるといいですね。例えば、旅行先の写真や車など。人を動かすために、視覚情報はとても有効ですから、節約行動に向かいやすくなります」(岸さん)

ストレスや不安を感じるとムダ買いをすることが多くなるので、お守りなど自分の心の平穏を保てるものを入れるのも手です」(西山さん)

 お金を貯めたいなら、まずは財布のチェンジを。毎日、使うものを変えれば、お金への意識改革が起こる!