《2. 育てる》投資信託で資産を増やす
お金を生み出す最終ステップに入るためには、ある程度の「タネ銭」が必要となります。「出さない」ステップで3か月分の生活費が貯まったら、これまでの蓄えと、月々の収入の20%をまずは育てていきましょう。まとまった貯金がある人はこのステップは省略してもかまいませんが、ここで投資に慣れておくのもよいでしょう。
田口さんがお金を育てるためにすすめているのが、投資信託。投資信託というのは、金融商品のセットのようなもの。株式や債券など、さまざまな金融商品を複数組み合わせ、投資・運用して、その成果で生まれた利益を還元するというもの。株などはひとつのものに絞ってしまうと、それが値下がりしたときに大きく財産が目減りしてしまうため、複数に分散して所有するのが一般的ですが、素人には何を組み合わせればよいのかわかりません。その点、投資信託はプロが選んだ商品がもともとセットされているので、初心者でも取り入れやすいのです。
着実に資産を増やしていくための、投資信託を選ぶポイントは4つ。
1.バランス型
「バランス型・インデックス型ファンド」(ファンド=投資信託)を選ぶこと。インデックスというのは指数のことで、例えば、日経平均株価などもインデックスです。日経平均というのは日本の主要株式225銘柄の株価と連動しているので、日経平均株価の投資信託を購入すれば、日本の主要株式225銘柄の株式を保有しているのと同じでリスクが分散できます。
2.購入手数料ゼロ
毎月、投資信託を買い増していくと、そのたびに手数料もかかります。そのぶんマイナススタートになるのですから手数料は重要です。先に紹介したようなインデックス型の投資信託はノーロードといって購入手数料が無料のものが多いのも特徴。
3.信託報酬1%以下
投資信託は先に説明したようにプロが銘柄を選んで投資しているのでその報酬など、投資信託の管理・運用するために信託報酬が必要となります。一般的に年0・2~3%程度ですが、コストは低いほうがよいので、これも1%以下のものを選んでください。
4.純資産残高が増えていて、長期間運用されている
長期で運用、純資産残高が増え続けているということは、多くの投資家に支持され続けている証拠で、信頼できる投信です。純資産残高は運用会社のホームページで確認できます。
以上の4つのポイントから田口さんが選んだ投資信託を4つ紹介しますので、参考にしてください。
◎セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
…信託報酬率0.59%(年)、最低積立金額5000円(月)
◎マネックス資産設計ファンド
…信託報酬率0.55%(年)、最低積立金額100円(月)
◎SBI資産設計オープン
…信託報酬率0.75%(年)、最低積立金額100円(月)
◎楽天資産形成ファンド
…信託報酬率0.55%(年)、最低積立金額100円(月)
※購入手数料はすべて0円