Q4)貯蓄だけでは不安。少しずつでも増やしたい
A4)月3000円投資で手堅く増やすのがオススメ
お金の3本柱のひとつである“運用”。投資というと怖いイメージも。
「投資デビューには、長期でコツコツ運用する、低リスクの投資がおすすめです。本来、投資は余剰資金でやるものですが、少額投資なら貯金との並走が可能。例えば、月1万円貯金にまわせるなら、その中から3000円を投資にあてるという具合です」
具体的には、手数料が安いネット証券口座を開設し、日本でいえばTOPIXなどと同じ動きをするように設定された“インデックスファンド”を選ぶこと。
「一定額を毎月積み立てていくと、マイナスになる月もありますが、年利3~4%での運用は狙えます。相談者の中には、コロナ禍で価格が暴落したときに買い増しをして、大きな利益につなげた方もいますよ」
「iDeCo」や「つみたてNISA」を活用すれば、税制面でお得に!
【理想の家計バランスをcheck!】
無駄遣いのクセや、不要な出費をあぶりだすには、数字を書き出してみることが必要不可欠。生活費には収入に対する理想の割合があり、例えば、食費は収入の12~13%。今の支出を書き出してみて、以下の割合を大幅に超えているようなら、外食などのムダがないか見直しを。また、食費が削れないのであれば、その他の部分で出費を抑え、全体のバランスを調整。
CASE2 自営業 Bさん夫婦(夫56歳、妻50歳)
【DATA】夫婦で飲食店を経営しているため退職金はなし、年金はわずか
「居酒屋を経営。子どもは独立して、今は2人暮らし。貯金は合わせて300万円。お金のことでケンカばかりのわが家……」
Q1)少ない国民年金だけでどうやって生きていけばいいのか不安 A1)国民年金の受給額を上乗せする方法があります
年金は国民年金のみというBさん夫婦。受給額は夫婦で月13万円ほどだ。
「自営業やフリーランスの方、その配偶者が、国民年金の受給額を上乗せする方法があります」
ひとつは“付加年金”。月々の国民年金の保険料に400円をプラスして、年金支給額を引き上げるもの。
「50~60歳まで付加年金を納付した場合、納付総額は4万8000円。65歳からは毎年2万4000円の支給が受け取れるという超お得プランです」
ふたつ目は“国民年金基金”。国民年金を2階建てにするもので、加入時期や掛け金を自由に選べる。ただし、途中脱退は不可。
「この2つを併用することはできないので、よく調べて検討することが必要です」