目つぶり5秒で脳疲労を解消
生命維持機能を調節する自律神経が乱れると、身体に不調が起こるのは当然の流れ。しかし、自分の意思でコントロールできないとなると、どうすればいいの?
「自律神経を操作することはできませんが、整えることは可能。いちばんオススメなのは、目を閉じることです」
目でものを見たり、耳で音を聞くと、脳がその情報をせっせと整理をして認知したり、記憶をしている。
「脳が整理する情報の8割は目からです。目から次々と情報が入ってくると、オーバーワークとなり、脳疲労を起こしてしまいます」
脳が疲れると、記憶力や思考力が低下するのはもちろん、自律神経にも影響する。
「脳が情報整理する時間を“デフォルト・モード・ネットワーク”といいます。ボーッとしているときがそれです」
では、積極的にボーッとしたらいいか? というと、それよりも情報をシャットアウトすることが有効。
「8割の情報をシャットアウトすれば、脳は休まります。自律神経は脳が指令を出しているため、たとえ5秒でも脳を休ませることが、整えることにつながります」
5秒の休憩をこまめに行うことがポイントだ。仕事中や接客中など、目を閉じるのが不自然な場合は、考えるふりをして、5秒目を閉じよう。
「同時に深呼吸をすると、さらに自律神経が整います」
例えばオフタイムならテレビのCM時間や、いやなニュースなどが流れている間に目を閉じるのがオススメだ。
「メンタル的にマイナスな情報はシャットアウトして」
有効性を考えると、目を閉じる時間は、5秒以上が望ましいという。
「厚生労働省のガイドラインでは、パソコンなどの作業で、目を1時間使ったら15分休憩をとることが推奨されています。休憩時間がとれるときは蒸しタオルを閉じた目の上にのせたり、ツボを軽くたたくと効果がアップします」