小室哲哉は
2年で約21億円を納税
それとバッティングするように当時若者を中心に人気絶頂だったダウンタウンやとんねるずが取って代わる。
「(明石家)さんまやタモリも番組は多かったけど、あのころのダウンタウンやとんねるずはレギュラー番組も多く、勢いがあった」(同)
そして'96年。ダウンタウン、とんねるず、そしてビートたけしが首位を固めた。
「彼ら第3世代のお笑いブームのスタートですね」(同)
'90年代を象徴する人物がもう1人いる。プロデューサーの小室哲哉だ。安室奈美恵やTRFなどアーティストをプロデュース。彼女たちは小室ファミリーと呼ばれ、社会現象にもなった。
小室は'96年分、'97年分の2年で合わせて約21億円を納税していたから驚きだ。
こうして20世紀とともにひとつの時代が過ぎ去った──。
【コラム3】有名なのに名前が載らない理由は?
「有名なのにランクインしていない人がいるのはなぜ?」
疑問を田淵さんに聞いた。
「ひとつは確定申告をわざと期限後に申告。延滞税や無申告加算税などで所得税プラス1割ほどのペナルティーがありますが、公示され個人情報が明かされるよりいいと考える人はいたようです。
それと家族らを役員にして法人をつくり、給料をもらって所得分散することにより節税対策をする人もいます。さらに法人化することで高額な車なども仕事で使う名目で経費で買うこともあるようです。ただし、これは脱税ギリギリ、かなりグレーなケースもありますね」
【コラム4】実は多い『漫画家』たちのランクイン
子どもたちの力で億万長者へと上り詰めていた漫画家たち。その一部を紹介する。
'80年代には『ドラえもん』でおなじみの藤子不二雄さんにはじまり、『ドラゴンボール』の鳥山明さんがトップを独走。『キン肉マン』のゆでたまごさん、『キャプテン翼』の高橋陽一さんや『めぞん一刻』『らんま1/2』の高橋留美子さんもランクインしていた。
'00年代には『NARUTO』の岸本斉史さんも登場。『ONE PIECE』の尾田栄一郎さん、『NANA』の矢沢あいさんは所属するプロダクションが億を超える所得申告をしていた。