00年代、長者番付の終局
2000年代は浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、MISIAといった新・歌姫たちが長者番付上位にランクインしたのが特徴だ。
浜崎あゆみは'01年に4億2611万円を納税。2年連続で首位を獲得していた。当時まだ10代だった宇多田ヒカルも'90年代後半から一気に上り詰め、順位は上下したものの総納税額は16億円を超えた。
カリスマ2人は、同年代の女性たちに多大な影響を与えていた。
そして2000年代、まず俳優・タレントのトップに君臨したのはとんねるずの石橋貴明だった。
その後、SMAPの中居正広、みのもんたといったバラエティー番組の司会者にその座を明け渡した。
「このころのSMAPは5人で活動するよりも個々で活動することが多かった。役者としては木村くんのギャラが高かったが、中居くんはCMやバラエティー番組にいちばん多く出演、司会者としても稼いでいましたね。今でも彼は数字を取れる司会者の1人です」(前出・石川さん)
そして、みのもんた。バラエティーから情報番組まで、彼をテレビで見ない日はないほど、局を越え、さまざまな番組に出演していた。
最後の『長者番付』となった'04年の公示でもみのもんたは俳優・タレント部門で2位の中居と差をつけ2億0101万円で首位を守った。
『長者番付』から振り返る芸能界の移り変わり。まさに栄枯盛衰を表している。
ただ、令和の今、懐かしい名前と金額を見るだけで当時の活躍がまぶたの裏に浮かんでくるようだ。