脱・ラテマネー 7か条
日常に潜む無意識の出費を見つけて、貯金につなげよう!
■利用しやすい銀行&キャッシュレス化すべし
ATMの手数料ほどムダなものはない。「現金を引き出す機会が多い人は、手数料がかからない時間帯に行きやすい銀行や、手数料の無料回数が多い銀行を選びましょう。キャッシュレス化できるなら、銀行口座と紐づけたデビットカードやプリペイドカードを活用して脱ATMするのもありです」
■ミーハー買いはやめるべし
洋服を定価で買うのは、“誰よりも早く欲しい”という気持ちの表れ。「新作やトレンドにとらわれすぎると“無意識買い”につながります。今はフリマアプリなどで中古品も買えますし、新品で人より早く手に入れることに、どれほどの価値を感じているか自問自答してみましょう」
■ラテマネー癖を洗い出すべし
まずは、普段の買い物を振り返ることから始めよう。「1週間分のレシートを見て、満足度の低いものにラインをひきます。すると、新発売のお菓子やレジ袋など特定のもの、ポイントアップデーや仕事帰りの時間帯など特定のシチュエーションにムダ買いが多いとわかり、次からは注意できます」
■アプリへの課金は月1回にすべし
「スマホで購入するゲームや、アプリ内のコンテンツには、そのたびに数百円ずつ課金してはダメ。1か月に使う金額を決め、月の初めにチャージするほうがムダを生みません」。同時に、動画や音楽のサブスクアカウントや利用状況もチェック。家族で複数契約している場合は、一本化を。
■購入前にイメージトレーニングすべし
雑誌やSNSで話題のプチプラコスメや食品など、飛びついて買ったものの余らせてしまうことがよくある。「誰かにおすすめされると、本当に欲しいと思っていないのに買ってしまう場合があります。買った後、どうやって活用するのか利用シーンまで考えて購入しましょう」
■買い物リストを作るべし
100均やネット通販でついで買いするのは、“買うべきもの”が明確化されていないから。「わたしは、カレンダーアプリにいつ、どこで、何を買うか入力し、ECサイトの“お気に入り”に欲しいものをいったん保存しています。事前にリストを作ることで、本当に必要なものなのか冷静に判断する時間を作れます」
■レシートは毎日財布から出すべし
「財布の中の金額がわからない人は、予算管理ができておらずラテマネーを使いがちです。1週間の予算を決めたら、毎日財布からレシートと残金を出して確認しましょう。使える金額が明白になるので“安いからいいか”が起きなくなり、お金を使うペースも意識できます」
(取材・文/河端直子)
《PROFILE》
風呂内亜矢さん ◎1級ファイナンシャル・プランニング技能士CFP(R)認定者。メディアでお金の情報を発信するほか、YouTubeでも家計の疑問を解説。著書に『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)など