「最初の印象としては、お恥ずかしい話ですが新しいお札の人くらいの認識で、詳しいことはあまり知らなかったんです。でも、今回演じさせていただくうえで調べていくうちに、多くの企業の立ち上げやいろんなことをやっている方なんだと知り、そこに至るまでの波瀾万丈な人生が、すごい面白いなと。一歩間違えたら死んでしまうような瞬間も経験しながら生き抜いた方で、調べれば調べるほどカッコいいなと思います」
血洗島村の豪農・渋沢中の家の長男として誕生。藍玉づくりの仕事の奥深さを知り、思わぬ商才を発揮していく主人公・渋沢栄一を演じる吉沢亮。大河は今回が初出演。「僕自身にとって挑戦的な役」と意気込む。
草なぎとの共演シーンでは
「より熱量も上がった」
「ここまで感情をそのまま表に出す裏表のない人物は演じたことがないので、演じていて新鮮だなと思います。最初のほうは難しいというか苦しかったなと思います。
栄一がどんな感じなのか、形としては何となく想像はつくんですけど、最初は芯の部分をあまりつかめていなかったので、うまく表現できなかった。そこは演出の方と会話を重ねながら何とか作っていった感じです。今までの僕では太刀打ちできないところがどうしてもあるので、いま新しい扉がバンバン開いていると思います」
物語は徳川慶喜(草なぎ剛)との出会いによって、栄一の運命が大きく展開。今後、共演が増えていくであろう草なぎも「吉沢くんとこれからすごい素敵なシーンがたくさん生まれるんじゃないかと思ってます」と期待を寄せた。
「草なぎさんとは最初の出会いのシーンと、つい先日すれ違うだけのシーンを撮っただけで、セリフのやりとりもまだそこまでないんです。でも、最初の出会いのシーンのときは、佇まいといいますか、草なぎさん自身の持っておられるオーラみたいなものが、ものすごくあって。
こちらが一方的に熱量をぶつけるシーンだったんですが、慶喜の存在感に負けられないと思って、より熱量も上がりましたし、すごくいいシーンになったという印象です。これからも楽しみです!」