「清潔感があって、いつもしっかり仕事をこなす人の家が実はゴミ屋敷、なんてことはよくあることです」そう明かすのはゴミ屋敷を専門で清掃する専門業者のスタッフ。彼女、彼らの「汚部屋」を覗いてみると……。
お弁当の容器、空のペットボトル、空き缶、大量の洋服──。それらが部屋中を埋め尽くしている状況を「ゴミ屋敷」または「汚部屋」と呼ぶ。
専門業者が語るゴミ屋敷の実態
清掃専門業者、『ゴミ屋敷バスター七福神』を運営する、株式会社テンシュカクの新家喜夫代表取締役によると、
「私たちが思っている以上にゴミ屋敷化している部屋は多いんです」
実際にどんな部屋を片づけてきたのか聞いてみると、
「玄関開けたら天井までゴミの山。その上を匍匐前進し、中に入ったことも」(新家さん)
においもキツイのではと想像し、尋ねてみると、
「ゴミ屋敷って意外とにおいはしないし、パッと見では虫もいないんです」
と話すのは同社の田中義彦さん。だが、片づけていくと逃げ場を失った虫たちが現れ、壁を上り始める。白い壁はうごめく虫で真っ黒に……。
「作業中、天井からゴキブリがぼとぼと落ちてくることもありますよ」(田中さん)
そこまでは比較的よくある光景だとか。そんなプロたちでさえ驚愕した衝撃的な現場を教えてくれた。