本屋に行って「自分探し」
これまで家族を優先してきて、好きなものがわからない、「ソロ活」といっても何をしたらいいのかわからない人もいるだろう。
そんな彼女たちにうってつけなのが本屋だ。
「自分の好きなことを知る練習として、趣味雑誌を手に取ってみて、情報収集から始めてみましょう」
それでも「ひとりで行動するのはなんだか恥ずかしい」と思い一歩が踏み出せない人もいるかもしれない。
「自分が友達数人でご飯を食べているときに、ひとりでいるお客さんの存在なんて全然気にしていないし、翌日には確実に忘れてますよね。人ってそこまで周りの人のこと気にしてない。むしろ私は“カッコいい”とすら思います」
一方で注意したいことも。
「例えば、アウトドア慣れしていない人が、いきなりひとりアウトドアに挑戦するのは、準備や片づけがきつく大変です。また、食べ歩きをして、いろいろ食べたくても、どうしてもひとりだと胃袋の限界がくることも(苦笑)」
自分の体力とも相談し、無理のない範囲で始めることが「シニアソロ活」を満喫するポイントだ。
朝井さん自身もソロ活を始めたことでよい変化が起きた。「自分に自信がつきましたね。ひとりで初めてどこかに行くのはドキドキしますが、“全然できる!”と成功体験を重ねられますし、“ひとりで何でもできるぞ”と自己肯定感も高まるんですよね」
「ソロ活」は“恥ずかしさ”や“罪悪感”を持つ自分の思い込みとの戦いでもあるという。
「将来、医療が発展して、寿命が100歳を超えるのが当たり前の時代が来るかもしれません。60歳の人なら、40年以上ある。その40年間を少しでも楽しく過ごすために、ひとつの選択肢としてソロ活を取り入れてみてください」
そこで、シニアソロ活を満喫している女性たちに、その極意を訪ねてみた。