日本の伝統食こそ理想に近い長寿食
「また、大豆は畑の肉と呼ばれるほど良質のアミノ酸を含んでいます。魚と大豆を多くとる和食には、健康長寿のためのエッセンスがほぼすべてそろっています」
30年以上かけて世界中を回った結論は、日本の伝統食こそ理想に近い長寿食だということ。ただし、和食にも食塩が多いという欠点が。この和食の欠点を補い、なおかつ世界の長寿食のいいところを取り入れた究極の長寿食こそ、“令和食”だ。
「“令”は美しいという意味で“和”はバランスを意味。美しいバランス食であることから令和食と名づけました」
従来の伝統的な和食をベースとしながらも、適塩で、西洋の長寿食(ヨーグルト)を取り入れた和洋いいとこ取りの令和食。
【令和食の5大ルール!】
●野菜、果物をたっぷり食べる
野菜や果物に含まれるカリウム、マグネシウムはナトリウム(食塩)の害を打ち消す
●適塩を心がける
1日の塩分を7gに抑えると脳卒中による死亡率はほぼゼロに!
●脂質は控えめにする
脂肪のとりすぎは動脈硬化を招き、心筋梗塞などを引き起こす原因に
●主食、主菜、副菜をバランスよく食べる
ご飯を中心におかずを食べる和食は余計な脂肪摂取を抑えることができる
●「まごわやさしいよ」食材をとる
下で解説する8種類の食材を1日1回はとることが大事!
【「まごわやさしいよ」の8つの食材】
『ま』豆類(特に大豆、大豆製品)。豆腐や納豆、豆乳なども含まれる
『ご』ごまなどの種実類。ごまあえなどはもちろん、間食にはくるみなどナッツを!
『わ』わかめなどの海藻類。昆布やもずく、特有のねばねば成分には腸内環境を整えるフコイダンも
『や』野菜。1日350gとることが厚生労働省で推奨されている。効率的な摂取を
『さ』魚。タウリンを多く含む。和食でだしをとるなら、そのまま具材として食べるのがおすすめ
『し』しいたけなどのキノコ類。低カロリーで食物繊維が多く、うまみ成分もたくさん!
『い』イモ類。ナトリウムの排出に不可欠なカリウムがとれる。ビタミンC、食物繊維も豊富
『よ』ヨーグルト。カルシウム、マグネシウム、カリウムを含み認知症の予防にも!
次からは令和食の本の監修者・東海大学准教授、森真理先生が指導した、家森先生の食生活をチェック!